2012年9月25日火曜日

<基準>論



ジャッジにおいて比較しましょう!とよく言われると思います。これはどういうことかというと、<特定の基準>を用いて、各チームがどうだったかを考えるということです。そして説明の際、その<基準>において、各チームがどのような出来だったのか言及することが必要になります。

実はこれは多くのジャッジが既に無意識のうちにやっているところもあります。例えば、"Issue-based"で見る場合は、どのように分析が深かったか/浅かったか→<分析の深さ>、反論があったか/無かったか→<Engageの有無>といった基準を用いています。
あと、BPにおいては、"Role Fulfillment"や、Asianにおいては"Dynamics" "Consistency"みたいな<基準>を用いることがあるとも思います。このようにディベートにおいては「<基準>による比較」が用いられています。

ここから少し話が難しくなりますが、<基準>を用いる上で留意することがあります。

第1に、基準があるとそれが「出来なかった」もしくは「出来た」方どちらかだけに飛びつきやすいことがあります。こういう時は落ち着いて、もう片方のチームはその基準の下どうだったのか吟味しましょう

第2に、用いる基準の妥当性を吟味する必要があります。例えば、"Principle'/"Practical"という基準だけで比べると、モーションによっては実は一方にとって著しく不公平である可能性もあります。
また、Issue-basedという基準ではBPにおいては不公平なこともあります。(Ex. OGとCO)要は、<基準>を選別する作業が無意識的であると、公平性を損なう場合があります。「そもそも私が見ている基準は公平なのか?」と自分に問いかける作業が必要ということです。

第3に、他の基準との兼ね合いのバランスのとり方という非常に難しい論点が出てきます。ディベートの見方は一つではなく、比べる基準が複数あり一方の基準では片方が勝っているものの、他方の基準ではもう一方が勝っているということはざらにあります。
例えば、Issue-basedではGovだが、DynamicsではOpp。UniquenessはGovの方が深いが視点の多さはOppが勝る。抽象論ではGovだが具体論ではOpp……等ということがありえるわけです。ここはどうすれば良いのでしょうか?

ここは個人的にも完璧な答えが出ていません。例えばですが、抽象論と具体論どっちが勝るのかというのは人それぞれです。(わかりやすく具体化したほう?それとも、非常に高度な論理を展開したほう?どっちが凄いのでしょうか?)
なぜかというと、どの基準をどのように重視するかというのが、まさにジャッジの「Diversity」であるからです。そこは正直あまり論理ではなく、好みの領域に若干入ってしまうことが否めないからです。ですが、「好み」で片付けるのもどうかとは思いますよね?

おそらく、このような時にジャッジに求められるのは、このように判断を下すのが非常に困難な時に、なぜ特定の基準を用いたのか?なぜその基準よりももう一方の基準を優先したのか?という説明責任ではないでしょうか。なぜそういった結論に至ったのか?を丁寧に説明することが重要です。

ディベートという競技が「他者を説得すること」に本質がある以上、ディベーターとジャッジは異なる考え方を持つのは自然です。大事なのは、両者が「好み」「Diversity」を受け入れること、認識すること、そしてそれをどのように理由付けしていくかではないでしょうか。

2012年9月12日水曜日

テートから学んだこと

"BE CONFIDENT."
このフレーズから、テートは語りだした。
「難しいかもしれないし、当たり前のことかもしれないけれど、大事なことなんだ。」とテートは続けた。
「相手がオックスフォードだからといって、君たちの議論を無視していいっていうルールはない。無視されたら、無視したってことをしっかりとジャッジに伝えるんだ。悪いのは君たちじゃなくて、相手なのだから。」


国際大会、特に世界大会においてアジア人はまだ白人によるバイアスによって苦しめられている側面がある。国際大会において結果が伴っていない以上ある程度不可避なことでもあるのだが、それは露骨であり、メモをとらないとまではいかなくても真剣に聞いてくれないことは度々あることはざんねんながら今でもある。

そこで大事なのは、しっかりと声をあげること、である。

「そして臆してはいけない。相手が白人だからといって、そっちの方が頭がいいというわけではない。」とテートは熱弁した。「違うのは、英語がもっと話しやすい環境にいたかどうかだけだ。だから、自信を持つんだ。」


はっとした。どこかで、自分も壁をつくっていたんじゃないか、と思う。後輩にはドヤ顔できても、OxfordやMonash相手だったら、果たしてありのままの自分でスピーチできただろうか?果たして、ジャッジでディスカッションするときに自分の意見を言えただろうか?

臆してはいけない。そして、自信を持つ必要がある。

2012年9月10日月曜日

練習の効率化+苦手を克服しろ!

ただただラウンドをやっても意味がありません。

問題があるところを一番効率的に解決できるような練習方法をとりましょう。

例えば、パートナーとの息があわないようであれば、プレパ練をする
PMで安定しない場合は、PMスピーチのスピ練。
特定の分野が弱いならば、そこのリサーチ。

などなどです。

特に、苦手なところをどうするかというところに集中しましょう。上手いところを伸ばすよりも、苦手なところを上げるほうが伸びしろが大きかったりします。

あと、やや余談ですがジャッジからしてみると「ミス」は減点になりやすくマイナス評価になりやすいです。そしてそういうところは目に付きます。ですが、「無難」にこなせていれば、なかなか評価がさげづらいという側面があります。当たり前といえばそうなのですが、重要なのはジャッジからすると「長所」よりも「短所」が目に付きやすいのです。

2012年9月7日金曜日

「結局A/Pでどうなるかを考えました」

「結局A/Pでどうなるかを考えました(重視しました)」

このようなジャッジングが多いように思います。確かに、モーションをとる・とらないという話である以上After Planの話は重要であることは分かります。

しかし、それですと不公平が出てきます。それは、Principleだったりだとか、S/Qの分析であったりするわけです。(もちろん、Principle-Practical不可分論をとれば、どっちも必要になるのですが)

例えば、SQの分析とAPの分析によりPractical Argumentが成立している、という見方をとりましょう。そう考えると、Practical Argumentとは「SQとAPの間の絶対値の争い」とみることができます。SQのハームを証明し、それが(常識的に)無くなる事が分かれば、APの説明がそこまで必要ではなかったりもするわけです。

また、APだけでいいなら”Problem"という概念もなくなりそうな気もします。。。


大事なのは、「APで別に決めてもいいのですが、APを見るならなぜAPで決めたのか」という論理的裏づけではないでしょうか。

結局は、分析がどのような意味を持つのか。いわゆる「So what」の作業がジャッジとしても必要なのではないかということですね

2012年9月4日火曜日

本を読もう!

本を読みましょう!
先人の知恵はすごいです。カントとかルソーとかは今のディベートにも通じるところがあります。(WUDC 2010のGFはまさにこの2人の思想が出ていると思います。)

といっても、古典は結構大変だったりするので、新書で良いのでスタートしましょう。個人的には、『貧困大国アメリカ』あたりは、とても読みやすいですしいいとっかかりになると思います。

Australs 2012 Grand Final



Australs 2012のグラファイです。BPの今季節はずれでは?と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、このCaseの深め方は参考になります。すごくレベルが高いです。

BPだとどうしてもアイディアベースになってしまうことを考えると、こうやってAustralsに立ち戻るのもいいのではないでしょうか?

そしてなにより、やはりMonash。分かりやすくて分析が深いというスピーチスタイルは、日本勢が目指すスタイルなのではないでしょうか?

Matter Dumpはやめよう

最近、マターが浅くなっている傾向があるようです。
アイディアは面白いのに、どう評価すればいいか分からない……こういうアーギュメントが多いという話をよくききます。

たくさんの視点を出すことは大事ですが、大事なのはそれをしっかりと深めていく作業です。Assertion, 簡単なReasoningだけではなく、その理由づけを深めていきましょう。

また、とりあえず4 reasonsといっておけば、その理由の一つ一つが浅くても大丈夫だと思っている傾向もあるようですが、その1個1個の理由を深めるということを忘れないようにしましょう^^

2012年9月2日日曜日

Adjudication CoreのDiversityの意義

僕は、Adjudication Coreに関して以下のような人がやるべきではないか、という考えを持っています。

1. モーションをつくったり、Adjudication Guidelineをつくったり、バブルラウンドをジャッジするという特性から、ディベートをある程度理解している人

2.その仕事量の多さ、連携のアクターの多さ等を考えると、運営経験がある人、もしくはそういった能力に長けている人

3.Under-representされている人たち。例えば、ジェンダー、地域、大学、学年等。(いわゆる、Diversity)


具体的には、1.ないし2.の人が2-3人を大学をばらしながら選び、3.の人を1-2人、というイメージです。

今のディベート界だと、2.もしくは3.が少し看過されているようにも思えます。特に深刻なのが3.のダイバーシティでしょう。

では、なぜダイバーシティが大事なのでしょうか。

いくつかの観点から正当化できます。

1.機会の平等
ACを恣意的に選ぶ制度ですと、運営団体の「好み」もしくは、強豪校ばかりが選ばれてしまう傾向があります。(そして、個人的にはACの好みのモーション等がでるためそれがまた強豪校を有利にしている側面も多少あると思います。)
ディベートを行っていて、コミュニティに属している以上、機会の平等は至極当然の権利なのではないでしょうか。

2.エジュケーショナル・イフェクト
いわゆる教育効果ですね。ACをやることで学ぶことが多いため、それがそのコミュニティに還元されます。僕自身も、ACを何回かやらせてもらいましたが、その度に学ぶことが多く、本当にやらせてもらってよかったと思っています。

3.ロールモデル
説明するまでもありませんが、「あんなふうになりたい」というような効果があります。がんばろうというモチベーションにもでてくるため、Under-representされているコミュニティの活性化にもつながります。

4.大会の質の向上
むしろ、色々な意見が入ることで満足度も高くなり、また色々なモーションも出てきたりするなどより大会の質も上がります。

5.Integration
ACが強い大学ばかりやっていて、そうじゃない大学は蚊帳の外というのは、結構な疎外感を生みます。いわゆる大会の「内輪」化であり、あんまり空気としてもよろしくなく、ディベート人口が減る理由にもなりえます。


このように考えると、実は【長期的にも】すごく効果がある制度のように思えます。

では、なぜ反対意見があるのでしょうか。みてみましょう。

よくある反論その1。 頑張った人可哀想
しかし、枠を、1人奪うわけじゃなくて、1人追加するわけだし、そんなに機会を奪わないのではないでしょうか。現状でもACに同大学は1人という暗黙の了解がありますし。

よくある反論その2。ディベートの質下がる!! 
一昔前のquotaのモーションでのequity violationもどきアーギュメントです。その1人だって未経験の人を呼ぶわけじゃないですし、それにむしろ、なかった視点を提供してくれることもあるだろうから、むしろあがるはずです。

って感じですね。

個人的な見解としては、とりあえず強い人ばっかり集めようというのは、相当安易だし、結局のところ強豪校や権力を持っている人たちの既得利益を守ろうとする構図でしかないような気がします。

別にACが、ディベートが下手な人がやれというわけではなく、何事もバランスが大事ですし、長期的な視野に基づいたAC選びをするといいんじゃないかなあという見解です。



2012年8月30日木曜日

銀杏杯感想

今年度の銀杏杯はICUがKeioを6-3で下して優勝しました。慶應による銀杏杯の3連覇はならず、ということでした。

決勝トーナメントの一部をみていたのですが、1年生が上手い。どこ辺りがうまいのでしょうか

(1) フィロソフィを話す人が多くなった
去年にも共通しますが、上位層は(ふわふわしたり、未完成だったりするところもありますが)フィロソフィを話そうとしている

(2) モーションにRelevantなことを言おうとしている
例年に比べて、Relevancyがあがっている気がします

そして一番感じたのは、
(3) Memberが上手い
Memberがディベートを動かさないことは上位層の1年生の中でもよくあることなのですが、今年は結構メンバーもRefuteを行っていたり重要な分析を出しているチームが多かったように思います。

結論:今後の大会の対策は、フィロソフィ、Relevancy、2nd speakerだと思います

BPにおけるPOI

POIは、強いところからとりましょう。

弱いところをいじめたところで、評価はあがりません。
よく言われる例えだと、ゾンビに釘を打ったところで「へぇ~」なんですねw

特に、Opening/Closing間のときは、そこでの優越性を示す可能性が出てきます。POI1個で順位が入れ替わることは国際大会では普通にあります。(僕はそれも理由で負けましたw)

例えば、Closing Oppositionだったとしましょう。OGは明らかに強い。土台もあって、反論するところが多い。CGは明らかにExtensionが薄いしEngageも繰り返し。

この場合、CGからPOIをとる意味はあまり無さそうです。(チームとして3回以上とるなら1回くらいとってもいいとは思いますが)OGからとって、OGにチャンスを与えましょう。そしてそのOGのPOIをつぶしましょう。そうやって、OGより上にいっていることをジャッジにアピールして、順位があがることを期待するのが戦略だと思います。

ジャッジコメントシート制

今の問題:
ジャッジは自分の位置づけはBreakやRanking等によって分かるようにはなったが、自分にどこが足りていないのかが分からないため次に生かせない

解決案:
ジャッジコメントシート制(既に一回どっかで書いたような気がしますが、ざっくり言うと、ジャッジ・ディベーターから、ジャッジに対するコメント(評価を行うFeedback Systemとは別です)をする制度

具体案を思いついたので書いてみます。こういうチェックリストはどうでしょう?

□ 比較的ではない (結局どこで差がついたのか分からない、もしくは分かりづらい)
□ 相対的ではない (どちらか片方が良かった、悪かったという説明が多く、なぜ勝ったのか・劣ったのかという説明があまりない、もしくは分かりづらい)
□ 具体的ではない (Reason for Decisionが抽象的で、どういった分析や貢献等がチームの勝利・敗北をもたらしたのか分かりづらい)
□ 全体的ではない (ディベート内の一部の分析のみに頼っている。もしくは、Issue-basedのみ等であり、MethodやTechnicalities等を考慮していない)
□ 論理的ではない (差がついた理由が、「説得的」「そうだと思った」等で、論理的ではない)
□ 議論を追えていない (著しく英語を聞き逃している、大幅にメモをとれていない、等)

まだまだ改良が必要そうですが、どうでしょう?

2012年8月24日金曜日

大会における「先輩」へ

明日・明後日は1年生のブレイクラウンドありの大会としてははじめての?銀杏杯ですね。3年前に同期と立ち上げた大会が、こんなに大きなものになり、ディベート界の中で重要な位置を占めるようになったことは嬉しく思います。

なんというか、僕がいうのもあれなのですが、皆さんに伝えたいことがあったので。。。
老害発言だったらあれなのですが、1年生の皆さんにはディベートを楽しむこと、それから交流の輪を広げてほしいなと思っています。

2年生以上の「先輩たち」は、ジャッジをしたりすることもあって大変なところもあるかもしれませんが、ぜひ後輩の交流の輪を広げることに一役買ってください。やっぱり、今思い返しても自分がディベート界にこんなに残ることになった理由は、同期に恵まれたからだったと思います。

そんなに難しいことではなく、ラウンド間に他大学の座っているところに連れて行ったり、「連絡先交換してきなよ~」とか言ってあげたりするだけでいいと思います。ご飯を一緒に食べてもいいでしょうしね。少なくとも僕みたいなコミュニケーション能力が0に近い人間にとってはそういう先輩のプッシュがありがたいもんです。実際今思い返しても、先輩が色々やってくれたおかげでなんとか僕もやってけたんじゃないかなーと思っています。

色々な大学の人が、ディベートと言う競技はもちろんですが、それと同じくらい大事であろう、交友の輪を広げるきっかけになるといいなーと思っています。老害のひとりごとです。

2012年7月29日日曜日

【BP】Framingとは何か?

Framingという考えをご存知でしょうか?
Framingとは、自分のチームが何を示したかという枠組みを提示することです。

これは特にBPのClosingにおいて問題になりますのでClosingに特化して書きたいと思います。

まずClosingのRoleから確認しましょう。ClosingのRoleとは、Extensionを出しつつ議論を深め、Whipが議論をまとめつつClosingを押すというのがざっくりとしたイメージだと思います。

そしてExtensionとは、「Openingでは話されていなかった、(Gov/Opp)Sideとして勝つために必要な分析」とよく表されています。

これは言い換えると、Extensionは①「New」で②「Important」な分析であるわけです。Newというのは、Openingが話していないこと。(ロジック、Case Study、反論、Principle、etc.)こっちはなんとなく分かりますね。そしてImportantというのは、それによって、Bench winに貢献したこと(ないしは、Benchとしての優越性につながるような分析であったこと)であることになります。

つまり、Framingという作業においては、Closingは自分たちのチームが出した分析の①どこがNewか、そして②なぜImportantなのかということを明瞭に示す必要があります。

このためには、Member,Whipと共に、どこがNewでなんで大事なのかをしっかりとスピーチに組み込んでいくことが重要なのだと思います。また、そのプロセスにおいては、Openingが何を話したかというFramingもしつつ、その枠組みとは異なる分析をしたということを示すとなお良いでしょう。

2012年7月21日土曜日

AC公募制

そろそろAC公募制をやってもいいんじゃないかと思い始めました。
というのも、ACってぶっちゃけ相当恣意的に決まっているんですよね。
「あの人うまいよね」「あれ優勝してるよね」とか、まあそんな感じです。場合によっては「仲がいいから」とかもあるでしょう。(別に仲がいいから選ぶ、とかではなく、仲がいいから選びやすくなるわけです)

もう少し客観的なデータから選ぶだとか(例えばですが、自分でつくったランキングによると、過去の大会で相当ジャッジブレイクした人がまだ1回もACをやっていない事実があります)、公募制にするだとかも検討したほうがいい気がします。
WUDCだと、Regional diversityを相当重視するみたいなのでそれもあってもいいかもしれません。海外の誰かがいっていたことですが、別にbest adjudicatorsを集めるのがACではなく、モーション選びや多くのRegionの満足度をあげることも、ACの仕事のはずですから。

RefuteとPositive Matterをまぜる方式

一昔前は、反論とReconstruction(再反論・再構築)はわけて話す人が多かったような気がします。
でも最近だとそれがマイノリティになりましたね。。。笑

僕はかなり最初の頃から混ぜてはなすスタイルをとるようになったのですが(2年生の夏くらいからだったと思います)当時はまぜて話す人は殆どいなかったように思います。海外かぶれ(というより特定のディベーターがやっててかっこいいなーと思ったエピソードがあるのですが)っぽいですね。笑

僕はこの混ぜる方式を、Issue-by-issue方式と呼んでいます。(ちゃんとした呼び名があるとはおもいますが、とりあえず。)

ただ、この方式って、混ぜておきながら実は混ざっていなかったり(実際は反論をしていなかったり)、またはオーガネが汚くなったりもするので、しっかりと丁寧にオーガネしましょう。

そういえば

僕が言うことがすべてではないですし、持論が毎回正しいとは到底思えないので、常に「これはいいのか?」と思いながらブログを読むようにしてくださいね

あ、あと質問等はいつでもうけつけます。

2012年7月13日金曜日

Feedbackは何をFeedbackするのか

Reason for DecisionはなんとかいえるようになったけどFeedbackが困る。

こういう声をたまにききます。まあ難しいですよね。苦笑
一つ大事なのは、必ず「考えながらジャッジすること」が前提にあることだと思います。「ここのLinkうすいなー」とか「あ、ここDropしている」だとか、考えていると結局Reason for DecisionとFeedbackが密接に関連していることが分かります。

あとは、やっぱりディベートの理論と知識のストックだとは思います。ディベートの理論に関しては、一般的に使えるような考え方があります。初歩的なものだと、AREA、Impact、Triple Aあたりになるのでしょうか。そういった型を教えるだけでも全然違います。
これが中級~上級になってくると、どうしても自分でストックすることが必要になってきます。ちょっとしたコツなどはレジュメ等にものっていますし、先輩が言っていたことでもいいですし、自分が気づいたことでもいいでしょう。

例えばですが、「分析を深くするにはどうすればいいか」というところで、有名なアドバイスがあります。Why?もしくはHow?と3回聞けというものです。これは海外で「3は魔法の数字だ」と言われていることからも頷けます。論文を書く時は3つ理由があるべきと推奨されているくらいで、人は大抵3つくらい分析があると納得するらしいです。

まずこういった話をするだけでもおそらくディベーターの納得度は全然違ってきます。ちょっとしたことでいいので、自分なりの理論を紹介するといいでしょう。

なお、ちょっとしたコツですが結局のところ、基礎に忠実にジャッジをすると本質は外しません。シンプルな、モーションを肯定しているか・否定しているか?だとか、キーワードを分析しているか?だとか。A/Pでどうかわるか描写しているか?重要性は?などなどです。基礎は、一番難しいからこそ基礎なのかもしれませんし、全員がやっぱりやってほしいことなのかもしれませんね。

例えばですが、PreAustrals直前に長い間みてもらっていなかったジャッジに自分の音源をきいてもらいました。言われたのは、「もう少し結論を明確化したほうがいい」ということでしたが、自分でそれを意識して聞きなおすと確かに分かりづらい。そこで当日はそれを意識したら運もよくBest Speakerまで頂くことができました。やはり大事なのは基礎だし、ジャッジを説得することなんだなあと再確認したエピソードでした。

どんなに細かくても全然問題ありません。「ここがちょっと分かりづらかった」だとか、「ここのExampleはもう少し説明がほしかった」だとか、自然に感じたことを言うだけでもディベーターとしてはありがたいのです。確かに、自分よりレベルの高いラウンドになるとつらいのですが(僕も経験があります)そこでも、まったく突っ込みどころのない完璧なスピーチなどありえません。ぜひとも言ってみましょう。

また、フィードバックは+と-がありえると思います。どういうことかというと、「ここがよかった」というものと「ここは改善できる」というものです。フィードバックというと、後者に集中しがちですが、前者も相当大事です。なぜでしょうか。
理由は2つあります。1つは、褒められることがやっぱりディベートにおいて嬉しいからです。そういった励ましの言葉はディベート人生(ちょっと壮大ですね)において重要です。心の支えになるので。もう1つは、ディベーターとしても「ここは維持すればいいのか。ここを伸ばそう」というような今後の指針になるので。なので、具体的によかったところを指摘するだけでもいいのです。

また、これは僕はあまりやっていないのですが、プレパ中に実際に自分もプレパするという人もいます。これは、バイアスが入る可能性がある以上人によりけりなのですが、フィードバックに役立つため積極的に行っている人もいます。なので、もしよければ試してみてもいいかもしれません。(僕自身は、ぼーっと考えるくらいです。あんまり考えるとExpected Argumentになっちゃうので。)

長々と書きましたが、フィードバックで絶対に言えることはあります。心配しないでください。考えてみれば、7分が完璧な人なんて、いないはずです。

ジャッジへのフィードバックの仕方

ジャッジをしていると、たまにジャッジのコメントを求められることがあります。ジャッジに決まった型は無い以上あんまり押し付けるのもあれだし、自分のも主観が多いとは思いながらも、でもそれによって相対化されることの利益が多いので個人的にはできるだけフィードバックしようとしますし、自分自身も色々な人から求めるようにしています。

ほかにも、Adjudication Coreをやった時にコメントシートの添削をすることがあります。そういうときにどういうことを意識していたか、少しまとめてみようと思います。

原則:ジャッジの原則に関して言及
結局のところこれに尽きます。
何度も登場していますが、BP Noviceのジャッジ資料にもあるように、全体的・論理的・具体的・比較的・客観的なジャッジは受け入れやすいとされています。どこがどう抜けていたかを指摘するだけでも違います。
例えば、特定のArgumentをDropしていただとか、どのExampleが評価されたのか、等だと思います。
大事なのは、ジャッジのジャッジに関しても、この5原則があてはまるということでしょうか。

困った時は
正直言うと、完璧なジャッジングなどありえないので、どっかしら突っ込みどころはあります。この5原則をパーフェクトに満たしている人は、僕はみたことがありません。笑
「ここはどうおもった?」だとか、「このアーギュメントはこう評価できると思うけどどう思う?」のような質問を投げかけるだけでも違うでしょう。(ここがいわゆる、メタディベートですね。)

また、ジャッジによる何かしらのクセはあるでしょうから、それを指摘するだけでも違います。Practical好きだね、とか、Dynamics好きだね、とかですね。それだけでもジャッジは全然意識できるので。

「全体的」とはどういう意味か
全体的、という考え方は、
まず、
①Issueを落としていないか。です。どのような分析もExampleもしっかりと評価の対象に入っているか

②単純にロジックだけではなく、Relevancy(モーションと関連があるか)、Exampleで深められているか、等も重要です。マターをホリスティックに考慮しましょう。マナーもマターとの相乗効果があります。

③POIやMethod, Technicalityも考慮しているか
POIの内容・受け答え・Offerしているかどうか、Dynamics、Stanceなども考慮することが大事です。
POI1つで順位が入れ替わることもありえます。Issue-basedで劣勢でも、Dynamicsの優勢で勝敗がつくこともあります。

④論理構造を考えているか
単純にアーギュメントがたっているかどうかではなく、どことどこが依存関係なのか、そもそもRelevancyが高いアーギュメントなのか、など分析がどのような意味を持つかも考える必要があります。いわゆる「ボトルネック」探しですね。

⑤ディベートでおきたことを参考に考えているか
ディベートの、特にWhipやReplyなどがある場合はそれを、しっかり参考にしているでしょうか?ディベートでIssueになったことを参考にジャッジをすべきです。

これを全部するのは相当難しいです。だからこそ、メタディベートという「どっちにも入れる理由を考え、なぜ特定のVoteが妥当性を持つか吟味する」作業が必要なわけですね。


これで終わるのもあれなので、1つ具体的にみていきましょう。

例.見る基準に関して
たまに機械的にPrinciple/Practicalでみました。だとか、problemがあるかないかでみました、だとかという基準を使う場合があります。ですが、これは場合によっては著しく不公平な基準になりえます。
では、どうすればいいのでしょうか。シンプルです。ディベートでIssueになっていたところを参考にしましょう。どこに時間が割かれたのか、でもよいですし、コンセンサスになっていたかどうかでも判断できるでしょう。また、WhipやReplyのIssueも大いに参考にするといいでしょう。

一番最初の質問に戻ると、「ここでディベーターはみてもらいたかったようですが、どう考えましたか?」ときくのがありでしょう。


質問をするにはどうすればいいか。となると結局のところジャッジの原則って何なんだろう。どうすれば自分は納得するのか?というのを考えるのが良いと思います。引き出しが多くなれば、質問もしやすくなるので。

2012年7月9日月曜日

BP Adjudication Sample (Monash Exhibition Debate)

BPのジャッジは、慣れという要素も大事ですよね。
これは、MonashがやっているExhibition Debateで、最後にTim Jeffrieによるジャッジの解説までついています。僕も実際にジャッジをこれでしてみましたので、是非。


地域援助

現状でも「遠方援助」というのはやっているみたいですが、やっぱり金銭的な負担が相当大きいらしく、なかなか関東で行われる大会に来れないというのが実情のようです。

現在、JPDU-Tは全て関東で行われている訳で。(梅子、ジェミニもそうですね。)なんとかしてあげたいような気がします。個人的な案としては、

① プール基金作り
関東・関西合同でつくればいいと思うのですが、こういった交通費に専門につかえる基金をつくる

② 開催する地域のレジ費をUPし、地域援助にあてる

③ Subsidized Adjudicator制
せめて、ジャッジだけでも補助金を出すようにする。

というのがいいんでしょうね。。。
実際、わざわざ遠方から毎回大会に参加することを想像すると、すごく大変な気がします。そこは自分でコントロールできるものでもないですし、なんとか援助が増えることを願っています。

BPでなぜTechnicalityが大事になるのか?

BPでは「Technicality」という原則が入ってきます。ポジションの特殊性を考慮することが必要だということなのでしょうが、なぜでしょうか?

僕なりの考えだと、そもそもジャッジは「公平な基準のもとで比較すること」が求められていることから派生しているのだと思います。

NAやAsianですと「比較的」(とはいえ、Dynamicsなどはとても大事だと思いますが)Issue-basedで比較することが容易なフォーマットです。2vs2, 3vs3ががっつりEngageしあうわけで、比べやすいといえば比べやすいわけです。

ですが、BPになると、OpeningとClosingという差異が生まれてきます。例えば、単純にOGとCOを比較するときにIssue-based(議論がたっているかどうか)だけで判断すると、当然OGは反論できないから不利なわけで。「議論は全部COにつぶされたけど、OGが上になること」もありうるわけです。(もちろんどれくらい「つぶされた」かなどの個別具体的な検討が必要になるのですが。)

いいかえると、OGとCOをIssue-basedという基準で判断すると不公平になることがありうるということです。もちろんIssue-basedはディベートの根幹である以上、否定はしませんが、「反論できないこと」を考慮しても公平な基準なのかは吟味する必要があるでしょう。

2012年7月5日木曜日

BPの心得

「BPの季節」というキャンペーンがなされている昨今ですが、BPの季節がやってきますね。

一部の大学にとっては戸惑いを隠せないところもあると思いますが、まあやっぱりBPというのはある意味特殊ですし、ゲーム性が高いというのは事実です。

ですが、まず大事なのは、

BPも他のフォーマットも基本は変わらないことです。
結局Closingに求められているのも、Sideとして勝つために必要な新しくて重要な分析を出して、それをうまくみせる(パッケージする)ことです。

結局根幹には、Sideとして勝つには何が必要かを分析することが重要ってなわけです。
どこが対立しているのか?Principleは?Mechanismは?Uniquenessは?結局は、NAだろうがAsianだろうが求められる能力が根幹にあります。

ジャッジも同様です。どのチームが一番貢献したのかというのは、どのスピーカーが一番貢献したのか見るのと一緒です。(これは、特に某先輩が明言していました。)

なのでBPうんぬんの前に、まずはSideとして勝つには、個々のスピーカーとしてどうするかを勘がるのが大事です。


とはいえ、BPの特殊性もあると思います。そういった方にはBP Novice 2011 Official Websiteの「Resources」をおすすめします。入門からAdvanced、ジャッジに関する資料もあります。

ジャッジコメントシート

ジャッジコメントシートシステムはいかがでしょうか? 簡単に言うと、ジャッジ同士、またはディベーターがジャッジにコメントをするシステムです。 

今ですと、基本的にジャッジは評価はされますが、どのような評価を受けたのかは一部大会を除き不明(JPDU Spring Tournament 2012, Pre-Australs 2012あたりでしょうか?)で、かつ改善点もわかりません。 つまり、大会前後でがんばるインセンティブにはなっているのですが、大会を通してどれくらい成長できるかがフルに生かしきれていないような気がするのです。(もちろん、ジャッジと話したり、ディベーターとの対話である程度成長できますが) 

そもそも、自分がどのような癖をもっていて、どうすればいいかというのはなかなか分からないものです。そうやって話す文化もありませんし、教えたくても「おこがましい」と思ってしまいます。 

自分自身、何回かチェアーをやりながらパネルの人に気づいたことは言ってみようとはしているのですが、よっぽど相手が「ください!」と言ってくれない限りなかなか踏み込んでも話しづらいものです。 ですが、これではもったいないし、成長の機会がないのじゃないかなと思いました。特に、ジャッジの上達で悩んでいる層が、何をすればいいか分からない状態に陥っているのではないでしょうか。(ディベーターにおきかえてみるとよくわかります。負けるけれども、サイレントラウンドで、フィードバックがない状態に近いのではないでしょうか。)

 では、ジャッジコメントシートとはどのような制度でしょうか? 僕が考案するのは、いたってシンプルです。Plan AとBがあります。 

Plan A 

記名制でも無記名制でも構いませんが、 ラウンドの部屋番号・何ラウンド目かという手続き的なもの以外は、ジャッジの名前と「良かったところ」「改善できるところ」のみです。 

ジャッジの名前:
良かったところ:
 改善できるところ:

 というものです。はいシンプルですね。 これを、ディベーターやジャッジが提出できるというものにするといいのではないでしょうか。できれば義務制にしたいものですが。そして、回収されたものは後でジャッジ本人に返却されるというシステムです。 例えば「イッシューはわかりやすかった」「だけど、もう少し全体的に、例えば~の話を拾ってほしかった」というものでも全然違います。すごく助かりますしね。

Plan B

こっちはもう少し面倒くさいのですが、ジャッジでよくあるミスやいいジャッジの定義であるようなことをチェックリストのようにするという手もあります。(○△×でもいいですし、5段階評価等でもいいです。)もちろんPlan Aとあわせることもできるでしょう。

 例えば、
□ 全体のAnalysisを考慮していた
□ 説明が具体的だった
□ 説明が比較を用いられ行われていた
□ Issue-based以外の視点もあった 等等です。 

個人的には、「論理的・相対的・具体的・全体的・客観的」の5要素だと思います。 かつ、スタイルのユニークネスを考慮できたかが、基本的な軸なのかなあと思っています。 あとは、フィードバックが、建設的だったか、ですね。

Feasibilityが問題になりそうですが、システムとしては、部屋においておいて回収になる気がします。ちょっと面倒くさいですが・・・。ORで回収の場合は、コメントシート用の箱を用意すればいいでしょう。かつ大抵の場合2日目に返却ができるはずなので、仕事は少し増えますが有益だと思います。

大会だけではなく、練習会でも導入できますしやってみるといいかもしれません。

誰がつくるの?という問題ですが、基本的にはACでいい気がします。 ですが、せっかくだったら多くの大会で統一できるとなおいいですね。

2012年7月4日水曜日

How to Whip?

Whipって難しいですよね。しかも敬遠されがち、誰もやり方わからない、人によって求められるものが違う。なんという損な役回りなのでしょう、と思ってしまいます。

自分なりに大会を通じて感じたことがあるので、まとめると

1.Dropしないのは前提
ドロップは痛いです。これはWhipに限ったことではありませんが、特に直前のスピーカーの話をドロップすると簡単に責められます。

2.何を守りたいのかを明確化すること
ジャッジからしてみると、結局何を守りたいの?というのを明確化してもらいたいものです。結局これなんだよ!というのを中心に組み立てましょう。

3.空気をよむ
これ、僕はむっちゃくちゃ苦手なのですが、空気をよみましょう。パートナーとの差異化はもちろんのこと、今何が議論になっているのか?どこがデッドロックになっているのか、などを判断しましょう。

まあ、できたら苦労しないんですけどね。。。

じゃあどうやったら上手くなるのかなぁとおもったのですが、やっぱりジャッジは大事なのかなと思いました。ジャッジをすると、「こうしてほしい」っていうのが特に明瞭にみえてくる気がします。

そして、LoganのWhipレクチャーが参考になったのでシェアします。たった6分なので。

2012年6月2日土曜日

コミのcontribution

コミッティーが一番大変だと思います。

ディベーターとジャッジは、ある種無責任に参加できるわけで、批判も言いやすい。
Adj Coreは華やかさがある。
でも、コミッティーはそういうのじゃないわけで。
でも事実、コミッティーがいないと大会は回らないという事実。

コミに感謝、そして皆さんコミを経験しましょう。

レクチャーのききかた

意識が低い人は、そもそも行かない OR ぼーっと聞く
活用しようと思う人は、レクチャーはただ全部理解する。
うまくなる人は、レクチャーを理解した上で、批判的にみたり、自分にどうやって今後あてはめようかまで考える。

2012年5月10日木曜日

先輩の義務

ディベートがうまくなった人はもちろんその人の努力も相当合ったと思うけれども、周りの環境によってディベートがうまくなった要因が必ずあるはずです。エジュケとか、ジャッジとか、ラウンドとかです。一人ではディベートはできないので。そう考えると、一定のレベルになったらしっかりと行動することでディベート界や後輩に還元する義務があるはずです。

自分がよければそれでいい、という考え方もありうるとおもいます。実際犯罪をしているわけじゃないので。だけども、本当にそれでいいのか?と問いかけることには意味があるはずです。

あと、「自分は違うはずだ」と思うことが一番恐ろしいことす。というのも、あたりまえだけど義務を履行するに当たっては骨が折れることはあります。それは面倒くさいこともあります。となると、「自分は違う」と考えて正当化に走る可能性があるんです。そうやって、実は自分も義務を放棄していることに気づかないことがありうるんです。それが、何より一番怖いですよね。

あと、自分はたいしてうまくないから、そんな恐れ多いとか、思っていませんか?それは関係ないです。やれることは必ずあります。ジャッジをする、ディベートの理論考える、後輩を他大学につれていく、相談にのってあげる、できることは無数にありまず。「自分は能力不足だから」というのは、実は最大の逃げだと思います。

自分ができているかは僕が判断することでは有りません。でも、これらをやっていないひとが、老害なのでしょう。



ディベートの楽しさを知ってほしい

後輩がディベートの楽しさに気づかないうちに本人ではどうしようもできないような要因に左右されながらやめていくことが一番悲しいです。例えば、ジャッジがいないからとか、大会に出る雰囲気があまりにもないとか、全然結果が出なかったからとか ・・・ ・・・。そういう要因を少しでも取り除いていくのが、先輩の義務なのではないでしょうか?

2012年5月1日火曜日

極端な発言

そういえば、誰もが極端な発言をたまに言ってしまうことがあります。
僕自身も、「途上国では人が死んでて~」みたいな言い方をしているような気がします。

誰かの名言なのですが、「極端な発言をしているのは、そのことに関して知らない証拠」らしいです。

精進します。

ジャッジのすすめ

ジャッジはどんどんしましょう。

最初は誰もがイラジャです。

最初からいいジャッジの人なんてよっぽど天才的な思考回路の持ち主なような気がします。(一部はいるのですが ・・・ ・・・)
少なくとも僕はそんなに要領がいいほうではないので、今思い返してもよくわからないDecisionを出したこともあるような気がします。

ですが、練習あるのみですね。確実にジャッジはうまくなるので。

未来を語ること

未来を語る人になろう!
伸びる可能性があれば、年老いても未来を語る。
過ぎ去った栄光を語る人は、そこで成長はとまる。

-ロバート・コンクリン


すごくいい言葉ですね。過去の栄光にすがりつくのは容易いけれども、そこから将来に目をむけるのは難しいからなおさら。

2012年4月26日木曜日

Anti-ディベート予備校化

ディベートで「こういうArgumentを言えばいい」そればっかりに頼ったらディベートも終わりです。

ディベートは考える競技なんでそれを放棄するようになったらただのディベート・マシーンですね。

効率的な練習方法つぶやき1

思ったんですが、一番効率的なのは、こういうサイクルで練習することではないのかなぁと思いました。

レクチャー(ディベートテクニック) → ラウンド → フィードバック → レクチャー (モーションにSpecifiなことを少し)

特に、後者をグループで準備すると効率的なのかもしれません。(一人でやると偏る可能性があるため)
(例えば、ban tobaccoをやって、tobaccoのレクチャーを数人で準備する、というもの。)

あんまりやりすぎると、同じようなArgumentを大量生産する可能性にもなるので注意が必要ですが。。。

2012年4月14日土曜日

ラウンドの意義

ある大学の元チーフの発言を引用したいと思います。

「ラウンドをスピ練の場にしないこと!」

正確な言葉は忘れましたが、こういうことを言っていました。


ラウンドは、それなりの責任が伴うものです。というのも、ジャッジにみてもらって、相当な時間を利用するわけですから。無駄なスピーチをしてしまうと、誰も幸せになりません。それどころか、ラウンドをしたという事実だけにすがりついて変な満足感を覚えてしまいます。

ラウンドは一種、自分のディベート能力をためす集大成的な場でもあります。ただやみくもにラウンドをすることだけは避けましょう。ディベートの能力のあげかたは様々な方法があり、ラウンドは1つの形態にしかすぎません。ラディカルに言うと、単純なスピ練だったら家で一人でもできますからね。

2012年4月13日金曜日

クリティカルであること

Authority(オーソリティ)って恐ろしいですよね。
ディベート界ではいわゆる「オーソリ」というやつです。
有名なディベーターのスピーカーポイントははねて、Voteもきやすくなり、ジャッジにまわれば何のためらいもなく納得する。

まさか自分には起こっていないと断言できますか?
実際問題として起こっていると思います。

どんなに有名な人であれ、どんなに過去に実績がある人であれ、人間である以上しくりますし、意外と手が届くようなひとたちだったりしますよ。ジャッジする時は惑わされず、ディベートするときもDecisionに本当に納得がいくのかは常に考えながら過ごしましょう。

そうでないと、老害が生まれてしまいますよ。それがいいなら構いませんが。

ジャッジに質問しろ!

ジャッジには質問しましょう。
なんで勝ったのか、負けたのか、どうすればよかったのか。最初の段階の質問は、ここからです。ここからでいいのでスタートしましょう。

少しでも気になることがあったら、いや、なかったとしても質問をしましょう。
(もちろん大会の場合は運営に迷惑をかけないことが必要ですが、普段はしっかりしましょう。)

しない人は、完全にジャッジの意見に一語一句同意し、全く疑問を持っていないこと、それ以上成長する気がないというサインだと僕は思います。せっかくのチャンスを溝に捨てるようなもんですね。

2012年4月10日火曜日

ロジック・ゲームをするな!~実社会で何が起きているかを重視すること~

ちょっとうまくなったディベーターが陥りがちな罠として、よく見受けるのはディベートのロジック・ゲーム化です。
これはかなり単純化した説明をしているので、丁寧に説明したいと思います。

ロジック・ゲームとは、「現実性・社会的妥当性を考慮せずに、「ロジックはたっている!」と考えて説明する」ことです。
ロジックとはこの場合、狭義の論理性を指します。すなわち、SQ→APのメカニズム、人がどう動くかということ、「これが問題ならこうすればいいじゃん!」という強引なオルタナ等を指します。

かたい表現になってしまいました。具体例をあげます。
例えば、
「Child laborは現在起こっていない!なぜなら企業はProfit-seekerだからしていないんだ。」
「売春は現在起こっていない!IllegalでDeterrenceがあるからだ。」
というようなものを指します。

一見、ロジックがたっているじゃないか・・・と思っていたとしたら、相当まずいです。
なぜなら、全部現実社会ではアリエナイことだからです。事実として、児童労働は今でも多くの途上国において行われていますし、売春も蔓延しています。

こういうArgument、主張を聞くと眉唾にならざるを得ません。というのも、Average Reasonable Personとして、それらは起こっているからです。

本来「ロジック」の中には、現実性や社会的妥当性も加味されているはずです。その主張が、ディベート的には成り立っても、現実社会では果たしてどうなのか、道端を歩いている誰かがその主張をきいて首をかしげないか、考えてから発言してもらいたいものです。

当然のごとく、うまいディベーターは実社会のことをよく知っています。BBC等のニュースソースやドキュメンタリー等を見て、実社会で何が起こっているか細かく知っているからです。海外大会で行くと、目の前にいるかのようなイラストに圧倒されることもあります。

また、ディベートの捉え方の一つは、「現実世界のアドボカシー(代弁)」になるはずなので、実際に地に足をついた議論をしたいですね。

Stanceとは何か? ~適当に設定していませんか?~

Stanceを適当に説明していませんか?
または、StanceはNegativeでしか重要ではないと思っていませんか?

Stanceは、AffirmativeにもNegativeでも相当大事です。
Stanceは、Argument, Model(Affirmative/Negative), Refutation全てにかかわってきます。

なかなかStanceとは何かということが書かれていませんが、Stanceはざっくり言うと【何を守り、何を守っていないのか】です。
よく言われるのが、Problemの何を守り何を守らないのか、Motionの何を守り何を守らないか、ですよね。

前者の例として、THW legalize prostitution.をあげましょう。NegativeとしてはProblemはAdmitする必要があるでしょう。なんせ、あれだけひどいことが起こっているのですから。となると、Negativeとしてはその方法にOpposeするなり、それよりもHarmが起こることでStanceをつくっていくことになるかと思います。

後者の例として、THW lift all sanctions on North Korea.をあげましょう。Negativeとしては"all"にOpposeすることもできます。とはいえ、この場合はStrategic Negativeになるため、相当丁寧な説明をしないとNegativeのStanceが何なのかわかりづらくなってしまうので注意しましょう。

なぜStanceが大事なのでしょうか?それは、Model、Argument、Refutationの中で一貫した主張を行うためです。特にこれはAsian Formatにおいては重視されるでしょう。(ただ、こういう書き方は好きではないです。というのも、Stanceは、NAでもBPでも重要で、それがVoteにつながる理由になりうるからです。)簡単な例をあげると、Argumentの内容とRefutationの内容に整合性がないと、結局なにを守りたいのかが不明瞭になり説得力が落ちてしまいます。

適当に、our team line is~、our stance is ~と言っていませんか?本当は相当考え抜く必要性があります。

2012年4月7日土曜日

Average Intelligent Person?

Expected ArgumentとRelevancyの線引きって難しいですよね
とはいえ、ないとはいけないので難しい。。。

2012年3月24日土曜日

ジャッジの基本

ジャッジの基本は、メタディベートにあります。

すなわち、Govに入れる理由、Oppに入れる理由を考えて、どちらのほうが妥当性・合理性があるかを考えるのです。

その際、片方のSideに有利なCriteriaをつくっていないか?全部の議論を拾っているか?などなどを考えるのは必須ですが、要は「本当にこのDecision、Reasonでいいの?」とコンスタントに自分に問いかけることが必要です。

2012年3月3日土曜日

失敗から学ぶ

成功者とは、失敗から多くのことを学びとって、新たに工夫した方法で再び問題に取り組む人間のことである。

(デール・カーネギー)

ディベートにも通じますね。既存の方法が失敗していたら、色々な方法を試すこと。それを日々研究すること。それが大事なのかもしれません。

ガラパゴス化を防ぐこと

ディベートとは何でしょう?
その根幹には、他者を説得することがあるでしょう。
では、他者を説得するにはどうすればいいのでしょうか?
答えは単純明瞭で、色々な人を説得する技術を培うことです。(トートロジーになってますね。)

その方法の1つとしては、やはり色々な大学やバックグラウンドのジャッジにみてもらう必要性があるでしょう。

最近自大学だけで練習することが多く、ジャッジは部内が多かったように思います。それだと成長などもわかる反面、慣れによる多角的な視点の喪失や、同じような考え方の蔓延が生じてしまう可能性があります。

事実、今日他大学の同期にジャッジにきてもらったのですが、やっぱりすごく勉強になりました。

是非、色々な大学に必要に応じてお邪魔したり(ただしその際、お礼はしっかりし、またジャッジを連れて行ったり呼んだりと、良好な関係を保つ努力は忘れないようにしましょう!)、他大学を呼んだりすることをおすすめします^^

要は、脱ガラパゴス化ですね!

2012年2月28日火曜日

WUDC 2012 Grand Final

数ヶ月前に行われた世界大会決勝です。
ナショナリズムにかかわらず、共同体というのは分析していて面白いものです。
なお、ナショナリズムに関する研究というのは結構難航しているらしいですよ。つかみにくいらしいです。でもだからこそ、面白いですよね。批判もあるモーションですが、僕はこれくらいじゃないとむしろ議論できないと思っているので好きです。




Debate - WUDC - Nationalism - Manila 2012 Final Round from Alfred Snider on Vimeo.

2012年2月26日日曜日

「考える」こと

すごい時間の投稿です。苦笑 急に目が覚めてしまって。

ディベートがなかなか上手くならない、どうすればいいのか、という声を最近よく聞くように思います。特に今、世代交代が起こりつつあり、かつもうすぐ節目に至ることからでしょう。

確かに、ディベートというのはなかなか長い道のりであるようにも思います。英語と言う外国語で、自分の知らない分野に関してスピーチをするということは、客観的に考えるとすごいことだと思います。

そこで、コツなんですが、僕はずばり「考えること」と「諦めないこと」を軸にして欲しいなと思います。
思えば、自分もディベートを3年間やってきたときに何を大切にしてきたのかと思い返すと、考えることだったと思います。

これだと少し抽象的ですね。苦笑


まず、考えることです。

どういうことかというと、ディベートって何なんだろう、自分の弱点って何なんだろう、どうすれば上手くなるんだろう、上手い人の共通点ってなんなんだろう、いい練習方法って何なんだろう・・・・・・と一つ一つ考えていたように思います。

ラウンドをしている時間だけがディベートではありません。ディベートはある種普段の生活の中でも上手くなるものだと思います。ラウンドに時間をかける人が必ずしもディベートが上手くなるという相関関係はないように思います。ラウンドは確かに有用ですし、僕自身もラウンドを中心に練習を組み立てるタイプではありますがラウンド以外の練習法も必ず存在するからです。

「考える」って抽象的だろ!どうすればいいんだ!というお叱りの声もあるかもしれませんが、もしそう思っていたとしたらこう言い換えさせてください。「そこを考えろ!」と。

自分が共通して感じたのは、上手いディベーターはやっぱり何かしら考えているということです。独自のディベートのきり方を持っており、「こうあるべき」というしっかりとした軸を持っています。

例えば、先輩であるあの有名なI戸さんは、部内でも多くのレジュメを作成していました。そのレジュメは年を追うごとに洗練されており、最終年にはAsianにおいて「Case」という観念を中心とした「説明責任」を考えるに至っています。

ディベートは人を説得するというある種明確なゴールがあるため、それにいたってさえいれば、どのようなアプローチも可能です。自分にあわせたアプローチを是非、模索してください。

次に、諦めないことです。

ディベートはやっているうちにめげる事があります。最初のうちはディベートの型を習得していく過程で上手くなっていると実感する機会も多くあるのですが、その後はなかなか上手くなっていないと思ったり、壁を感じたりしてきます。そうなると、他のことが魅力的になってきたり、ディベートを休もうと思ったりします。そうなると周りがうまくなっていたり自分が下手になっていたりし、さらにやる気がなくなっていく。特に、大会で結果が出ないと辛くなるでしょう。

この話をすると意外に思われるのですが、ディベート・フリークである僕でさえも、何回もディベートを離れようと考えたことがあります。1,2年の時何度も感じたことです。思ったように上手くならない、結果が出ない時期があり、「なんでこんなことに時間をかけているんだろう」と思ったこともありました。

ですが、壁にぶちあたるということは、逆にそこまでの過程を踏めたという意味も持ちます。前に進んだ人にしか壁は触れないものなのではないでしょうか。(壁は迫ってきませんし。)そして、それを乗り越えると大きな成長の可能性があります。

そして、人によって多少の向き・不向きはあると思いますが、原則としてディベートは誰でもうまくなります。それは、誰一人として例外ではありません。僕はきれいごとがあまり好きではないのできれいごとではなく、本当です。それは、ディベートを考えていると確かに英語力・知識などで最初のスタートポイントが違うことはありますが、だからといってそれが埋め合わせられないものではありません。もし仮に上手くならない、という前提をとると、誰もが英語を喋れないということ、誰もが論理的になれないということを意味します。これはあまりにも現実離れしているでしょう。


長くなりましたが、以上です。「考えること」と「諦めないこと」で、ディベートの楽しさを味わえる人が一人でも増えることを、祈っています。

2012年2月8日水曜日

成功とは?

"Success is the ability to go from one failure to another with no loss of enthusiasm."
「成功とは、熱意を失わずに、失敗から失敗へと進んでいく能力だ。」
(ウィンストン・チャーチル)

という言葉があります。
ディベートにも通じるところがあるかもしれませんね。特に最初のうちはディベートって相当難しいので失敗だらけですし。

WUDC 2010 QF


WUDC 2010 QFのThis house would ban all procedures to alter one's racial appearance.です。
なかなかこういうモーション、特にGovはいいづらい(説明が難しい)とは思うのですが
このOpening Half(特にPM・LO)は相当神がかっていると個人的には思います。何度も何度も聴きました。おすすめです。


WUDC 2010 - Quarterfinals - Watch more Videos at Vodpod.

新歓のコツ?

そろそろ新歓の時期ですね!
新歓で大事なのは、何だろうと考えていて、考えがまとまったので書いてみます。

① 大学のカラーを分析し、サークルにとっての目標を明確にすること

当たり前ですが、部員を増やしたいならどういうマーケティングをするのか考えたりだとか、大学のカラーとそれをどうマッチングさせるのかというのが課題になります。
大学のカラーというと抽象的ですが、感覚的なものを大事にしつつ、「なぜディベートを始めたのか?」とリサーチをかけるだけでも違うでしょう。
例えば、うちの大学の文系は国際関係に興味がある人が多いようです。そこで国際系を推したりすることが部員の数を増やすことに寄与するかもしれません。
ちなみにですが、どこかで噂で「不景気になると真面目な団体が受けやすい」というのをきいたことが有ります。真偽はいかに。

② ディベートサークルのユニークネスを考えること

ディベートのユニークネス(特異性)とは何なのでしょうか?
英語力があがる、論理的思考というのもなかなかいいとは思うのですが、それだとESS全般に当てはまることだったり、他の団体でもできそうな気がします。
これは大学ごとにも異なると思うのですが、「何が他のサークルにないのか?」ということを考えてそれを推すことが大事でしょう。もちろん、くれぐれも他団体のネガティブ・キャンペーンはやらないことが前提ですよ!

③ ディベートのステレオタイプを理解すること・それを打破すること

ディベートと聞くと、一体何をやるのか?論理だけなんじゃないか?地味……等等等。色々なステレオタイプが付きまとうというのが事実です。それを打破するようなことができると大きいですね。
例えば、国際大会のような派手な側面を押し出してみるのも(部員の数を増やすことが目的なのであれば)一策でしょう。

④ モデルディベートをすること

ぶっちゃけこれは相当大事です。モデルディベートほど、ディベートをわかりやすく伝える術はありません。モデルディベートに憧れてディベートを始めた人はまわりに相当います。やっぱりすごいですし、素直に格好いいですしね。なお、モデルディベートをする時は、Diversityを考慮したり、他大学からディベーターを呼んだりすることも視野に入れるといいでしょう。


⑤ すべての活動をこれにパッケージすること

そして大事なのは、結局なぜディベートなのか?というメッセージ性を色々なところでちりばめることです。新入生からしてみれば、色々な団体・サークル候補があるわけで、これもあれもこれも・・・と書かれるとメッセージ性は薄まります。強調するところをしっかり見極め、それをパンフレット、ビラ、ブログ、懇親会等で強調することも大事でしょう。

いかがでしたか?少しでも参考になれば幸いです^^

2012年2月2日木曜日

部にいる3タイプ

一つ思ったんですが、多分ディベートをする人は

10%が絶対的にフリーク(言われなくても自分で練習したり、レジュメ読んだり、他大学行ったりする)
10%がどうしてもディベートに興味を持てない人、やりたくない人

残りの80%が、環境次第でどっちにも転べる人

なのかもしれません。この「中間層」をどうするかというのが課題なのかもしれません。
その方法は、僕もまだ手探りなのですが、この考え方が思いついたので今のうちにメモっておきます。

2012年1月29日日曜日

Mail order bride

mail order brideを知っていますか?
Asian Debate Institute Summer 2010の、Japan Pre Australs 2011、Hong Kong Debate Open 2011等の議題です。

昨今話題の出会い系サイトではありません。

主に男性が「カタログ」を基に結婚する女性を選ぶ制度のことを指します。
フィリピン・ベトナム等がの途上国から、アメリカ・韓国・日本などの先進国に女性が「売られる」パターンが多いようです。

自由の拡大と言われる一方で、DVに繋がりやすいという理由から、韓国では深刻な社会問題になっています。
以下のドキュメンタリーを参考にしてみてください。

チーフになったら、まず目標・計画づくり


そろそろ引継ぎの時期ですね。代替わりもあって、チーフに就任した人も多いと思います。
自分がどれだけチーフとしてできたのかは疑問符なのですが、やってよかったなーと思うことを書いてみます。

1番やってよかったのは、1年の目標・計画を考えること でした。

なんか元旦の1年の計みたいになっていますが(笑) イメージ的にはでもそんな感じです。
部長は部を動かす力も持っています。ですが同時に、部長の任期は1年でやることも多くできることも限られています。
したがって、やることをしっかりと明瞭に、指針となるものをつくるといいでしょう。
そのためには、部の現状分析・部の方針等をしっかり自分で考えるといいのかもしれません。

例えばですが、僕が部長をやったときは部としてのインフラをもっと増やすことを一つ考えていました。
具体的な内容としては、レクチャーの体系化・規約づくり・ジャッジ集めのシステムづくり等です。
(とはいえ、先輩方が優秀だったのでそれに手を加える形のみでしたが。)

そして、この目標を軸に、具体的に何が必要か、と逆算して考えていく作業をすると1年が相当楽になると思います。

さらにいうと、部の連続性というのを意識するといいと思います。言い換えると、Long Termで考えるということです。

特にレジュメなどをつくると公共財として部に残るだけではなく、次の代が改良してくれるという効果も生まれます。
強豪大学はどこも何かしらのレジュメや公共財がコンスタントに残っていますので、もし余裕があればつくっていくといいかもしれません。
(ただ、無理をしなくともJPDUのサイトに色々なレジュメはUPされています!まずは既存のものを活用することから始めましょう。)

Changes don't happen in a day.という言い回しがあります。まさにその通りで、一気に部が強くなったり雰囲気がよくなったりはしません。
大事なのは、長期的に次の代に残るような土台をつくったり、タスキをつなぐことにもあるでしょう。

1年の目標、今からでも遅くないので是非立ててみてください^^

2012年1月28日土曜日

ジャッジの評価公開


Japan Pre-Australs 2010を皮切りに、日本でもAdjudication Core制、Judge Feedback System、ジャッジブレイク制が導入されました。
今や当たり前になったこの制度ですが、どんどん洗練されつつあります。ですが、まだまだ改革の余地はあるのではないかなというのが私見です。

そこで、ジャッジ評価の公開(Adjudicator Standing制)について書いてみたいと思います。
最近自分の周りでよく聞くのがジャッジの評価を公開して欲しい、というものです。

賛成理由は主に2つあるでしょう。

1.ジャッジの成長に繋がる
自分がどれくらい評価されたのかというのが客観的に出ると、次にどうすればいいのかと考えるきっかけになります。
また、Rankingとして公開するのであれば、競争原理も働くでしょう。
ディベーターのSpeaker Scoreと一緒の原理ですね。

2.公平性・権利
これは、ジャッジブレイク・ジャッジアワード等を点数ベースで決める前提ですが、恣意性を排除できるというメリットがあります。
ジャッジも参加者の一員である以上、大会運営システムに貢献しています。したがって、そのRewardとしてそもそも与えられるべきとも考えられます。

実際のところ、Adjudication Coreの恣意性を排除し、公平性を確保し、優秀なジャッジがブレイクするようなシステムのために、UADC(アジア大会)はSpeaker Scoreの順位と同じように、ジャッジの順位も公開しています。
ジャッジテストの点数、各ラウンドの点数、最終点数を公開しているのです。

では、反対理由をみてみましょう。それは主に3つあります。

1.公平な評価をすることが出来なくなる
即ち、自分がこのジャッジにこの点数をつけた、ということがばれてしまうと、気まずかったり心境が悪くなってしまいます。
したがって、高い点になりがちになってしまったりしFeedbackを評価することができないということですね。

2.そもそもジャッジよりもディベーターのほうが感情的になりやすく、高い点・低い点がつきやすい

3.ジャッジの評価が低かった人たちのモチベーションの低下

こう考えると、なかなかどうすればいいのか分からない問題ではあります。

個人的には、「最終的なジャッジ評価のみの公開」を推そうと思います。
ジャッジテスト~予選全体の平均とかでいいと思います。それも無理だったらABCDEランクとかでもいいでしょう。

理由は、
・反対理由①の公平な評価ができなくなるというのは、最終的なジャッジ評価のみ公開すれば、誰がどの点数をつけたかがわかりにくくなる
・反対理由②の感情的になりやすいのは、正直全員が背負うリスクであるということと、評価制度に慣れればあがっていくということ。ある程度の点数の恣意性はSpeaker Scoreと一緒で完全に排除は不可能
・反対理由③に関しては……ジャッジに関するレクチャーや資料、練習を増やすことで対応していくしかないと思います

ただ、公開するにしろ公開しないにしろ、一番大事なのはこれを民主的なコンセンサスをとってから行うことになるでしょう。
各大学等にアンケートをしながら行うことも正統性をあげる上で必要だと思います。
ですが、時期的にそろそろアンケートをとり、試験的にでも(例えば、特にジャッジの育成をコンセプトにあげている大会等では)導入してみるのもいいのではないかなと個人的には思います。


無難な感じになってしまいましたが、これが自分の意見です。

はじめまして

はじめまして、ディベート自由帳へようこそ。
ここは、名前の通りParliamentary Debateに関して、自由に勝手に書いていく自己満足ブログです。
大会の感想、ディベート理論なり、部の運営方法、おすすめの練習方法等を書いていくつもりです。

もう一度強調しますが、自己満足ブログです。自分の意見を勝手に書いていく予定です。主観です。
でももしよければコメントとかを残してくれると嬉しいです。ではでは。