2012年8月30日木曜日

銀杏杯感想

今年度の銀杏杯はICUがKeioを6-3で下して優勝しました。慶應による銀杏杯の3連覇はならず、ということでした。

決勝トーナメントの一部をみていたのですが、1年生が上手い。どこ辺りがうまいのでしょうか

(1) フィロソフィを話す人が多くなった
去年にも共通しますが、上位層は(ふわふわしたり、未完成だったりするところもありますが)フィロソフィを話そうとしている

(2) モーションにRelevantなことを言おうとしている
例年に比べて、Relevancyがあがっている気がします

そして一番感じたのは、
(3) Memberが上手い
Memberがディベートを動かさないことは上位層の1年生の中でもよくあることなのですが、今年は結構メンバーもRefuteを行っていたり重要な分析を出しているチームが多かったように思います。

結論:今後の大会の対策は、フィロソフィ、Relevancy、2nd speakerだと思います

BPにおけるPOI

POIは、強いところからとりましょう。

弱いところをいじめたところで、評価はあがりません。
よく言われる例えだと、ゾンビに釘を打ったところで「へぇ~」なんですねw

特に、Opening/Closing間のときは、そこでの優越性を示す可能性が出てきます。POI1個で順位が入れ替わることは国際大会では普通にあります。(僕はそれも理由で負けましたw)

例えば、Closing Oppositionだったとしましょう。OGは明らかに強い。土台もあって、反論するところが多い。CGは明らかにExtensionが薄いしEngageも繰り返し。

この場合、CGからPOIをとる意味はあまり無さそうです。(チームとして3回以上とるなら1回くらいとってもいいとは思いますが)OGからとって、OGにチャンスを与えましょう。そしてそのOGのPOIをつぶしましょう。そうやって、OGより上にいっていることをジャッジにアピールして、順位があがることを期待するのが戦略だと思います。

ジャッジコメントシート制

今の問題:
ジャッジは自分の位置づけはBreakやRanking等によって分かるようにはなったが、自分にどこが足りていないのかが分からないため次に生かせない

解決案:
ジャッジコメントシート制(既に一回どっかで書いたような気がしますが、ざっくり言うと、ジャッジ・ディベーターから、ジャッジに対するコメント(評価を行うFeedback Systemとは別です)をする制度

具体案を思いついたので書いてみます。こういうチェックリストはどうでしょう?

□ 比較的ではない (結局どこで差がついたのか分からない、もしくは分かりづらい)
□ 相対的ではない (どちらか片方が良かった、悪かったという説明が多く、なぜ勝ったのか・劣ったのかという説明があまりない、もしくは分かりづらい)
□ 具体的ではない (Reason for Decisionが抽象的で、どういった分析や貢献等がチームの勝利・敗北をもたらしたのか分かりづらい)
□ 全体的ではない (ディベート内の一部の分析のみに頼っている。もしくは、Issue-basedのみ等であり、MethodやTechnicalities等を考慮していない)
□ 論理的ではない (差がついた理由が、「説得的」「そうだと思った」等で、論理的ではない)
□ 議論を追えていない (著しく英語を聞き逃している、大幅にメモをとれていない、等)

まだまだ改良が必要そうですが、どうでしょう?

2012年8月24日金曜日

大会における「先輩」へ

明日・明後日は1年生のブレイクラウンドありの大会としてははじめての?銀杏杯ですね。3年前に同期と立ち上げた大会が、こんなに大きなものになり、ディベート界の中で重要な位置を占めるようになったことは嬉しく思います。

なんというか、僕がいうのもあれなのですが、皆さんに伝えたいことがあったので。。。
老害発言だったらあれなのですが、1年生の皆さんにはディベートを楽しむこと、それから交流の輪を広げてほしいなと思っています。

2年生以上の「先輩たち」は、ジャッジをしたりすることもあって大変なところもあるかもしれませんが、ぜひ後輩の交流の輪を広げることに一役買ってください。やっぱり、今思い返しても自分がディベート界にこんなに残ることになった理由は、同期に恵まれたからだったと思います。

そんなに難しいことではなく、ラウンド間に他大学の座っているところに連れて行ったり、「連絡先交換してきなよ~」とか言ってあげたりするだけでいいと思います。ご飯を一緒に食べてもいいでしょうしね。少なくとも僕みたいなコミュニケーション能力が0に近い人間にとってはそういう先輩のプッシュがありがたいもんです。実際今思い返しても、先輩が色々やってくれたおかげでなんとか僕もやってけたんじゃないかなーと思っています。

色々な大学の人が、ディベートと言う競技はもちろんですが、それと同じくらい大事であろう、交友の輪を広げるきっかけになるといいなーと思っています。老害のひとりごとです。