2020年2月2日日曜日

レベルの高いラウンドをジャッジしないといけなくなった時は 7つのアドバイス

ジャッジをするのであれば、せっかくなのでジャッジブレイクも目指したいですし、何よりもそのラウンドでいいRFD(Reason for Decision)、フィードバックをして「ジャッジされてよかった」と思われたいですよね。

私も自分のスピーチよりもレベルの高いラウンドにジャッジとして入る際は緊張しながら入ります。ディベーターだけではなく、ジャッジにも見られている感覚も含めてあんまり好きではないです…。

では、そういう時はどうすればいいのでしょうか?7つのアドバイスを送りますので参考にしてみてください!

【短期的(大会でジャッジすることになっちゃった、という時)】
①意外となんとかなるはず、という気持ちで臨む
これって意外とあります。「オーソリ」とかって呼ばれる人も別に突拍子もないようなアーギュメントばかり言うわけではないです。それに、意外と失敗もします。極端な話「同じ人間だし」くらいの気持ちで向かっていくのは大事です。

②試合で出そうなアーギュメント、クラッシュを予想する(+人に聞く)
これは賛否両論あるのですが(変なバイアスがかかる、という場合もあるので)、個人的には推奨派です。どういう主張が来るのかなぁというのは、自分の周りの人に聞く、場合によってはACに雑談を仕掛けに行く、必要に応じてグーグルで検索する、等もいけると思います。また、「似たようなモーションがないかなぁ」と考えるのは大事です。(オーストラリアのディベーターは特にこういったパターン認識が上手なイメージです。)

③ラウンド中は、普段よりも「今ならどこにVoteするか?」と頻繁に問いかける
よく色々な人が、スピーカーごとにどっちが勝っているのか考える、のように言うと思います。これの背後にあるのは「正しく聞く(インプット)」と、「その結果どっちが勝っているのか考える(プロセス)」、「なんで勝っているのかと説明する(アウトプット)」の3つがぐるぐる行ったり来たりするほうが効率的!というところです。「ラウンドが終わってから考えよう」だと慌てふためくことになるので、普段よりも、PM、LOというスピーカー単位であったり、できればClash単位(例Free choice vs Paternalismの観点で今どっちが勝っている?」で、考えるのが大事です

④難しすぎて答えが出ないときは、いったん仮の答えを出して、後に進む
勿論本当は全部を正確に理解したいところですが、よく分からないArgument、Refutation等あると思います。ここでのポイントは、「とりあえず先に進む」ことです。意外とそれが重要ではない話かもしれないので、「今の私にはこれが限界!とりあえず分からなかったのは分からなかったとして置いておく!」って大事です

【中長期的(今後レベルの高いラウンドをみるために)】
⑤ラウンドが終わったら、ジャッジやディベーターからフィードバックをもらう
意外と色々教えてくれます。勉強中何で教えてください…とぜひ話しかけに行きましょう!

⑥ゆっくりでもいいのでトップラウンドを聞いてみる
例えばPMをメモを取りながらきく。そこで止めて、間に時間を置いて考える。そしてLOを聞く、止める、考える、等でもいいです。昔JPDUでこういう練習会もありました。先輩とかとやってみてもいいかもです。PM終わったけどもその実況と解説!みたいな感じで、このArgumentはこれくらい良かったねー、こういうところは弱そう、とかとある種「頭の中の思考」を共有する感じです

⑦結局、どこで躓いているのか明確にする
さっきの、「正しく聞く(インプット)」と、「その結果どっちが勝っているのか考える(プロセス)」、「なんで勝っているのかと説明する(アウトプット)」でいうとどこで躓いているのか明確にするのがいいです。その結果、色々な対策が出てきます。
例えば、
・インプットの課題:ノートの取り方で全部メモしてしまっている→略語を多く使う、一言では何か、を聞きながら考える
・プロセスの課題:クラッシュが見えなくなってしまっている→クラッシュ専用の紙を準備する(akの場合はスピーカーごとの紙とクラッシュ専用の紙を分けています)
・アウトプットの課題:勝ち負けの基準が足りない→基準のストックを増やす(例:こちらの記事等)

ちなみに、その他ジャッジに関連する記事はこちらにまとまっていますので適宜ご覧ください!(全般的な、主要記事まとめはこちらです)

ではまた!