2012年4月26日木曜日

Anti-ディベート予備校化

ディベートで「こういうArgumentを言えばいい」そればっかりに頼ったらディベートも終わりです。

ディベートは考える競技なんでそれを放棄するようになったらただのディベート・マシーンですね。

効率的な練習方法つぶやき1

思ったんですが、一番効率的なのは、こういうサイクルで練習することではないのかなぁと思いました。

レクチャー(ディベートテクニック) → ラウンド → フィードバック → レクチャー (モーションにSpecifiなことを少し)

特に、後者をグループで準備すると効率的なのかもしれません。(一人でやると偏る可能性があるため)
(例えば、ban tobaccoをやって、tobaccoのレクチャーを数人で準備する、というもの。)

あんまりやりすぎると、同じようなArgumentを大量生産する可能性にもなるので注意が必要ですが。。。

2012年4月14日土曜日

ラウンドの意義

ある大学の元チーフの発言を引用したいと思います。

「ラウンドをスピ練の場にしないこと!」

正確な言葉は忘れましたが、こういうことを言っていました。


ラウンドは、それなりの責任が伴うものです。というのも、ジャッジにみてもらって、相当な時間を利用するわけですから。無駄なスピーチをしてしまうと、誰も幸せになりません。それどころか、ラウンドをしたという事実だけにすがりついて変な満足感を覚えてしまいます。

ラウンドは一種、自分のディベート能力をためす集大成的な場でもあります。ただやみくもにラウンドをすることだけは避けましょう。ディベートの能力のあげかたは様々な方法があり、ラウンドは1つの形態にしかすぎません。ラディカルに言うと、単純なスピ練だったら家で一人でもできますからね。

2012年4月13日金曜日

クリティカルであること

Authority(オーソリティ)って恐ろしいですよね。
ディベート界ではいわゆる「オーソリ」というやつです。
有名なディベーターのスピーカーポイントははねて、Voteもきやすくなり、ジャッジにまわれば何のためらいもなく納得する。

まさか自分には起こっていないと断言できますか?
実際問題として起こっていると思います。

どんなに有名な人であれ、どんなに過去に実績がある人であれ、人間である以上しくりますし、意外と手が届くようなひとたちだったりしますよ。ジャッジする時は惑わされず、ディベートするときもDecisionに本当に納得がいくのかは常に考えながら過ごしましょう。

そうでないと、老害が生まれてしまいますよ。それがいいなら構いませんが。

ジャッジに質問しろ!

ジャッジには質問しましょう。
なんで勝ったのか、負けたのか、どうすればよかったのか。最初の段階の質問は、ここからです。ここからでいいのでスタートしましょう。

少しでも気になることがあったら、いや、なかったとしても質問をしましょう。
(もちろん大会の場合は運営に迷惑をかけないことが必要ですが、普段はしっかりしましょう。)

しない人は、完全にジャッジの意見に一語一句同意し、全く疑問を持っていないこと、それ以上成長する気がないというサインだと僕は思います。せっかくのチャンスを溝に捨てるようなもんですね。

2012年4月10日火曜日

ロジック・ゲームをするな!~実社会で何が起きているかを重視すること~

ちょっとうまくなったディベーターが陥りがちな罠として、よく見受けるのはディベートのロジック・ゲーム化です。
これはかなり単純化した説明をしているので、丁寧に説明したいと思います。

ロジック・ゲームとは、「現実性・社会的妥当性を考慮せずに、「ロジックはたっている!」と考えて説明する」ことです。
ロジックとはこの場合、狭義の論理性を指します。すなわち、SQ→APのメカニズム、人がどう動くかということ、「これが問題ならこうすればいいじゃん!」という強引なオルタナ等を指します。

かたい表現になってしまいました。具体例をあげます。
例えば、
「Child laborは現在起こっていない!なぜなら企業はProfit-seekerだからしていないんだ。」
「売春は現在起こっていない!IllegalでDeterrenceがあるからだ。」
というようなものを指します。

一見、ロジックがたっているじゃないか・・・と思っていたとしたら、相当まずいです。
なぜなら、全部現実社会ではアリエナイことだからです。事実として、児童労働は今でも多くの途上国において行われていますし、売春も蔓延しています。

こういうArgument、主張を聞くと眉唾にならざるを得ません。というのも、Average Reasonable Personとして、それらは起こっているからです。

本来「ロジック」の中には、現実性や社会的妥当性も加味されているはずです。その主張が、ディベート的には成り立っても、現実社会では果たしてどうなのか、道端を歩いている誰かがその主張をきいて首をかしげないか、考えてから発言してもらいたいものです。

当然のごとく、うまいディベーターは実社会のことをよく知っています。BBC等のニュースソースやドキュメンタリー等を見て、実社会で何が起こっているか細かく知っているからです。海外大会で行くと、目の前にいるかのようなイラストに圧倒されることもあります。

また、ディベートの捉え方の一つは、「現実世界のアドボカシー(代弁)」になるはずなので、実際に地に足をついた議論をしたいですね。

Stanceとは何か? ~適当に設定していませんか?~

Stanceを適当に説明していませんか?
または、StanceはNegativeでしか重要ではないと思っていませんか?

Stanceは、AffirmativeにもNegativeでも相当大事です。
Stanceは、Argument, Model(Affirmative/Negative), Refutation全てにかかわってきます。

なかなかStanceとは何かということが書かれていませんが、Stanceはざっくり言うと【何を守り、何を守っていないのか】です。
よく言われるのが、Problemの何を守り何を守らないのか、Motionの何を守り何を守らないか、ですよね。

前者の例として、THW legalize prostitution.をあげましょう。NegativeとしてはProblemはAdmitする必要があるでしょう。なんせ、あれだけひどいことが起こっているのですから。となると、Negativeとしてはその方法にOpposeするなり、それよりもHarmが起こることでStanceをつくっていくことになるかと思います。

後者の例として、THW lift all sanctions on North Korea.をあげましょう。Negativeとしては"all"にOpposeすることもできます。とはいえ、この場合はStrategic Negativeになるため、相当丁寧な説明をしないとNegativeのStanceが何なのかわかりづらくなってしまうので注意しましょう。

なぜStanceが大事なのでしょうか?それは、Model、Argument、Refutationの中で一貫した主張を行うためです。特にこれはAsian Formatにおいては重視されるでしょう。(ただ、こういう書き方は好きではないです。というのも、Stanceは、NAでもBPでも重要で、それがVoteにつながる理由になりうるからです。)簡単な例をあげると、Argumentの内容とRefutationの内容に整合性がないと、結局なにを守りたいのかが不明瞭になり説得力が落ちてしまいます。

適当に、our team line is~、our stance is ~と言っていませんか?本当は相当考え抜く必要性があります。

2012年4月7日土曜日

Average Intelligent Person?

Expected ArgumentとRelevancyの線引きって難しいですよね
とはいえ、ないとはいけないので難しい。。。