2012年7月5日木曜日

ジャッジコメントシート

ジャッジコメントシートシステムはいかがでしょうか? 簡単に言うと、ジャッジ同士、またはディベーターがジャッジにコメントをするシステムです。 

今ですと、基本的にジャッジは評価はされますが、どのような評価を受けたのかは一部大会を除き不明(JPDU Spring Tournament 2012, Pre-Australs 2012あたりでしょうか?)で、かつ改善点もわかりません。 つまり、大会前後でがんばるインセンティブにはなっているのですが、大会を通してどれくらい成長できるかがフルに生かしきれていないような気がするのです。(もちろん、ジャッジと話したり、ディベーターとの対話である程度成長できますが) 

そもそも、自分がどのような癖をもっていて、どうすればいいかというのはなかなか分からないものです。そうやって話す文化もありませんし、教えたくても「おこがましい」と思ってしまいます。 

自分自身、何回かチェアーをやりながらパネルの人に気づいたことは言ってみようとはしているのですが、よっぽど相手が「ください!」と言ってくれない限りなかなか踏み込んでも話しづらいものです。 ですが、これではもったいないし、成長の機会がないのじゃないかなと思いました。特に、ジャッジの上達で悩んでいる層が、何をすればいいか分からない状態に陥っているのではないでしょうか。(ディベーターにおきかえてみるとよくわかります。負けるけれども、サイレントラウンドで、フィードバックがない状態に近いのではないでしょうか。)

 では、ジャッジコメントシートとはどのような制度でしょうか? 僕が考案するのは、いたってシンプルです。Plan AとBがあります。 

Plan A 

記名制でも無記名制でも構いませんが、 ラウンドの部屋番号・何ラウンド目かという手続き的なもの以外は、ジャッジの名前と「良かったところ」「改善できるところ」のみです。 

ジャッジの名前:
良かったところ:
 改善できるところ:

 というものです。はいシンプルですね。 これを、ディベーターやジャッジが提出できるというものにするといいのではないでしょうか。できれば義務制にしたいものですが。そして、回収されたものは後でジャッジ本人に返却されるというシステムです。 例えば「イッシューはわかりやすかった」「だけど、もう少し全体的に、例えば~の話を拾ってほしかった」というものでも全然違います。すごく助かりますしね。

Plan B

こっちはもう少し面倒くさいのですが、ジャッジでよくあるミスやいいジャッジの定義であるようなことをチェックリストのようにするという手もあります。(○△×でもいいですし、5段階評価等でもいいです。)もちろんPlan Aとあわせることもできるでしょう。

 例えば、
□ 全体のAnalysisを考慮していた
□ 説明が具体的だった
□ 説明が比較を用いられ行われていた
□ Issue-based以外の視点もあった 等等です。 

個人的には、「論理的・相対的・具体的・全体的・客観的」の5要素だと思います。 かつ、スタイルのユニークネスを考慮できたかが、基本的な軸なのかなあと思っています。 あとは、フィードバックが、建設的だったか、ですね。

Feasibilityが問題になりそうですが、システムとしては、部屋においておいて回収になる気がします。ちょっと面倒くさいですが・・・。ORで回収の場合は、コメントシート用の箱を用意すればいいでしょう。かつ大抵の場合2日目に返却ができるはずなので、仕事は少し増えますが有益だと思います。

大会だけではなく、練習会でも導入できますしやってみるといいかもしれません。

誰がつくるの?という問題ですが、基本的にはACでいい気がします。 ですが、せっかくだったら多くの大会で統一できるとなおいいですね。

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