2020年3月4日水曜日

「新歓を成功させたい!」という運営の方に向けたメッセージと昔実際にやったこと

もう3月ですね。コロナウイルスの影響もあり、新歓の見通しが見えづらくなってきているのはつらいところですね…。

新歓に関して書いたのがもはや8年前のこの記事なので、少し手を加えてみようと思います。

① まずは理想の状態を、可能な限り"解像度高く"妄想しよう!
部によって目標は様々かと思います。発足年数、地域、今いる在籍人数等によって大きく変わってくるかと思います。ただ、その中でも一定の部員数を確保したいだとか(≒辞めないで欲しい)、強くなって欲しいだとか、ディベートと言う競技を超えて仲良くなって欲しい、のようなものが色々あるかと。

まずは、自由に妄想してみてください。こういう部になったらいいな、というのを。
その際に思考を走らせるために、国内でも海外でも有名なサークルや部を調べてみてもいいかもしれません。もしくは、ディベート以外のサークルを参考にしてみてもいいかもしれません。場合によっては、過去のディベート部の話を先輩に聞いてみてもいいかもしれません。

それを思い浮かべながら、できるだけ4月にどんな感じだといいかな、夏休みは?紅葉や梅子、Noviceの時期は?冬は?そして次の春は?…と想像してみてください。

その時に、具体的に「何人」人がいるかとか、「どういう人」がいるかとか、「どういう実績を残しているか」、だとか「どういう感情を抱いていて欲しいか」等、まるでドラマのように事細かに考えてみてください。

例えば、私がむかーし部長をやっていた時は、"黄金時代"を築く、と言うのが目標でした。当時は、JPDU Tournamentでブレイクしていないと「ジャッジ権」と言って大会でジャッジ提供の資格が無い時代でした。(なので、ブレイクしている先輩がいない部活は、すごく上の先輩に頼んだりとか、他大学の方に頼んだりしていました)なのでこれが無いとそもそも参加資格が増えない、ということで当時の部員6人がまず早い段階でディベーターとしてブレイクしないといけない、というのがありました。そうなると、春Tとかはできれば先輩たちと組みたい。だけど、それだけだと足を引っ張ってしまってブレイクできないかもしれないから、どういう練習法をとろうか。まずは先輩から学ぶことを主目的に、それまでの大会でも可能な限り自分たちよりうまい人と組んで練習しよう、ないし春Tでは先輩とのプレパ練を増やそう、等と言う風に考えました。

また、部員の数は「できればBPが自分たちの大学でできるくらい」にしたい、と思いました。というのも、最大で6人、だと同期が全員集まってもフルメンバーでのBPができません。BPシーズンである冬には10人くらい部に入っていて欲しいなと。そのためには、おそらく色々な理由で辞めていってしまうこともあるから、可能な限り新歓から人を増やしたほうがいい。例えば1/2になるとしても20人、1/4だとすると40人くらい最初の方の練習会には来て欲しいなと。

まずは、こんな風に「具体的に妄想」し、「逆算」していっているというのがお分かりいただけたかなと思います。

② その理想の状態に対するチャレンジを、失敗例も含めて考える

次に大事なのは、じゃあ一気に現実に引き戻しながらどのようにそれを実現するか、と考え始めることです。向き合うのがつらい話かもしれませんが、他の人がやめていってしまった理由が聞ければそれを、また自分たちが感じていて嫌だったことなどを考えてみてください。そしてそれはなんで、そう感じたのか考えてみるのです。

例えば、お恥ずかしい話ですが私の代は夏休みにほとんど練習に行きませんでした。夏休みって色々やるものだよね、となんとなく思っていて(それはそれで合っていると思いますが 笑)本当にほとんど練習に行きませんでした。今みたいにADIですとか、銀杏杯等もなかったのも影響しているかもしれませんし、秋Tは2年生以上が出るものということもあったかもしれません。とはいえ帰属意識は一定あった私は学期中になると普通に復帰やたくさん練習はするようになったのですが、残った部員もモチベーションダウンであったり、フェードアウトしてしまった人もいました。

冷静に、やっぱり2ヵ月間のブランクがあると戻ってきづらいですよね。その間に他の楽しいことにはまっていたらそっちにも流れますし。

また、失敗以外も当然「嬉しかったこと」も色々考えてみるといいと思います。例えば私が入部を決めたのは、先輩のフィードバックがすごく良かったからです。褒めてくれましたし、改善点のためのアドバイスがめちゃくちゃたくさん具体的だった。ディベートが終わった後「ああ、こうすれば勝てるんだな…」まですごくよく丁寧にフィードバックしてくれたと。また、海外生活が長かった私にとっては英語力が高い人がいるかがとても大事でした。(英語力を維持したかったので)。帰国生で性格もいい同期がおり、その人のスピーチに感動したというのも部に入ろうと思ったきっかけでした。

また、周りに聞いてみるとモデルディベートの影響は大きかったようです。ディベートって正直よく分からない、けど英語で7分間難しい話もできているの格好いい、という憧れをもってディベートを始めてくれる層が多かったようです。

③受け継ぐこと、変えることを考える。変化を恐れない。

ここまで考えると、理想の状態と、そのチャレンジも明確になっているかと思います。ここまで考えると、今年もやったほうがいいこと、やめたほうがいいこと、新しくやったほうがいいこと等が出てくるかと思います。

例えば、フィードバックの丁寧さや、新歓時のモデルディベート等は残すことにしました。これらはすごく重要だと思ったので。なお、過去の歴代部長が残してくれた引き継ぎ書、エジュケ資料はすごく読み込みました。また、練習の時のアロケーションで、帰国生同士で当たるようにする、等の工夫もした気がします。

やめたことは正直akの記憶であまり覚えていません…

ですが、新しくやったことは色々あったなと思います。分かりやすい例でいうと夏休みのI杯という1年生大会をはじめて開催しました。(今のようにありがたいことに多くの大学の方に参加いただけるような規模になり、自大学で開催できるようになったのは、ひとえに次の代以降の功労です。)この理由というのは、多くの人が夏休みにフェードアウトしてしまうということ。で、逆に今の6人が部に残ろうと思ったきっかけは紅葉杯への参加でした。そこで遠征してお好み焼きを食べるなどして仲良くなり、かつハラハラドキドキのブレイクアナウンスメントも含めた緊張感。大会中に多くの人と会えることも醍醐味でした。最終的に、ありがたいことに全チームブレイクということがあり、「ディベート楽しい!」となったのです。なので、ブレイク制のある大会ということに拘りました。

部員を引き留めたい、と言う意味がとても強かったので、確か8月開催でした。7月だと早すぎる、9月だと遅すぎる、と思いました。ちょうど練習するタイミングにも重なるかな、と。

同期でパワポが得意な人がいたのでその同期が格好いいブレイクアナウンスメントやモーション用のスライドを準備してくれました。また、フィードバックの質が大事だと思い、完全に招待ジャッジ制をとりました(当時はそういう概念があまり無かったと思います。)

大会に限らず、他にも色々な工夫を同期がやってくれました。新歓担当のあらゆるビラ、メッセージ等もそうですし、新入生のフォローであったり、合宿の企画だったり、色々同期で乗り越えた覚えがあります。自大学の先輩は、イベントはほぼ全部参加してくれました。もちろん、他大学の同期/先輩にもかなりジャッジだったりで練習に来てもらいました。これが功を奏したのかどうかわかりませんが、スクラム戦で、部員の数は目標の数に達し、1年生だけでBPのラウンドもできるようになりました。


なんか、総じてノスタルジーに基づいた、個人的にはエモいものの、下手したら誰にも刺さらないかもしれない内容になってしまいました。少しでも参考になれば幸いです。

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