2012年2月28日火曜日

WUDC 2012 Grand Final

数ヶ月前に行われた世界大会決勝です。
ナショナリズムにかかわらず、共同体というのは分析していて面白いものです。
なお、ナショナリズムに関する研究というのは結構難航しているらしいですよ。つかみにくいらしいです。でもだからこそ、面白いですよね。批判もあるモーションですが、僕はこれくらいじゃないとむしろ議論できないと思っているので好きです。




Debate - WUDC - Nationalism - Manila 2012 Final Round from Alfred Snider on Vimeo.

2012年2月26日日曜日

「考える」こと

すごい時間の投稿です。苦笑 急に目が覚めてしまって。

ディベートがなかなか上手くならない、どうすればいいのか、という声を最近よく聞くように思います。特に今、世代交代が起こりつつあり、かつもうすぐ節目に至ることからでしょう。

確かに、ディベートというのはなかなか長い道のりであるようにも思います。英語と言う外国語で、自分の知らない分野に関してスピーチをするということは、客観的に考えるとすごいことだと思います。

そこで、コツなんですが、僕はずばり「考えること」と「諦めないこと」を軸にして欲しいなと思います。
思えば、自分もディベートを3年間やってきたときに何を大切にしてきたのかと思い返すと、考えることだったと思います。

これだと少し抽象的ですね。苦笑


まず、考えることです。

どういうことかというと、ディベートって何なんだろう、自分の弱点って何なんだろう、どうすれば上手くなるんだろう、上手い人の共通点ってなんなんだろう、いい練習方法って何なんだろう・・・・・・と一つ一つ考えていたように思います。

ラウンドをしている時間だけがディベートではありません。ディベートはある種普段の生活の中でも上手くなるものだと思います。ラウンドに時間をかける人が必ずしもディベートが上手くなるという相関関係はないように思います。ラウンドは確かに有用ですし、僕自身もラウンドを中心に練習を組み立てるタイプではありますがラウンド以外の練習法も必ず存在するからです。

「考える」って抽象的だろ!どうすればいいんだ!というお叱りの声もあるかもしれませんが、もしそう思っていたとしたらこう言い換えさせてください。「そこを考えろ!」と。

自分が共通して感じたのは、上手いディベーターはやっぱり何かしら考えているということです。独自のディベートのきり方を持っており、「こうあるべき」というしっかりとした軸を持っています。

例えば、先輩であるあの有名なI戸さんは、部内でも多くのレジュメを作成していました。そのレジュメは年を追うごとに洗練されており、最終年にはAsianにおいて「Case」という観念を中心とした「説明責任」を考えるに至っています。

ディベートは人を説得するというある種明確なゴールがあるため、それにいたってさえいれば、どのようなアプローチも可能です。自分にあわせたアプローチを是非、模索してください。

次に、諦めないことです。

ディベートはやっているうちにめげる事があります。最初のうちはディベートの型を習得していく過程で上手くなっていると実感する機会も多くあるのですが、その後はなかなか上手くなっていないと思ったり、壁を感じたりしてきます。そうなると、他のことが魅力的になってきたり、ディベートを休もうと思ったりします。そうなると周りがうまくなっていたり自分が下手になっていたりし、さらにやる気がなくなっていく。特に、大会で結果が出ないと辛くなるでしょう。

この話をすると意外に思われるのですが、ディベート・フリークである僕でさえも、何回もディベートを離れようと考えたことがあります。1,2年の時何度も感じたことです。思ったように上手くならない、結果が出ない時期があり、「なんでこんなことに時間をかけているんだろう」と思ったこともありました。

ですが、壁にぶちあたるということは、逆にそこまでの過程を踏めたという意味も持ちます。前に進んだ人にしか壁は触れないものなのではないでしょうか。(壁は迫ってきませんし。)そして、それを乗り越えると大きな成長の可能性があります。

そして、人によって多少の向き・不向きはあると思いますが、原則としてディベートは誰でもうまくなります。それは、誰一人として例外ではありません。僕はきれいごとがあまり好きではないのできれいごとではなく、本当です。それは、ディベートを考えていると確かに英語力・知識などで最初のスタートポイントが違うことはありますが、だからといってそれが埋め合わせられないものではありません。もし仮に上手くならない、という前提をとると、誰もが英語を喋れないということ、誰もが論理的になれないということを意味します。これはあまりにも現実離れしているでしょう。


長くなりましたが、以上です。「考えること」と「諦めないこと」で、ディベートの楽しさを味わえる人が一人でも増えることを、祈っています。

2012年2月8日水曜日

成功とは?

"Success is the ability to go from one failure to another with no loss of enthusiasm."
「成功とは、熱意を失わずに、失敗から失敗へと進んでいく能力だ。」
(ウィンストン・チャーチル)

という言葉があります。
ディベートにも通じるところがあるかもしれませんね。特に最初のうちはディベートって相当難しいので失敗だらけですし。

WUDC 2010 QF


WUDC 2010 QFのThis house would ban all procedures to alter one's racial appearance.です。
なかなかこういうモーション、特にGovはいいづらい(説明が難しい)とは思うのですが
このOpening Half(特にPM・LO)は相当神がかっていると個人的には思います。何度も何度も聴きました。おすすめです。


WUDC 2010 - Quarterfinals - Watch more Videos at Vodpod.

新歓のコツ?

そろそろ新歓の時期ですね!
新歓で大事なのは、何だろうと考えていて、考えがまとまったので書いてみます。

① 大学のカラーを分析し、サークルにとっての目標を明確にすること

当たり前ですが、部員を増やしたいならどういうマーケティングをするのか考えたりだとか、大学のカラーとそれをどうマッチングさせるのかというのが課題になります。
大学のカラーというと抽象的ですが、感覚的なものを大事にしつつ、「なぜディベートを始めたのか?」とリサーチをかけるだけでも違うでしょう。
例えば、うちの大学の文系は国際関係に興味がある人が多いようです。そこで国際系を推したりすることが部員の数を増やすことに寄与するかもしれません。
ちなみにですが、どこかで噂で「不景気になると真面目な団体が受けやすい」というのをきいたことが有ります。真偽はいかに。

② ディベートサークルのユニークネスを考えること

ディベートのユニークネス(特異性)とは何なのでしょうか?
英語力があがる、論理的思考というのもなかなかいいとは思うのですが、それだとESS全般に当てはまることだったり、他の団体でもできそうな気がします。
これは大学ごとにも異なると思うのですが、「何が他のサークルにないのか?」ということを考えてそれを推すことが大事でしょう。もちろん、くれぐれも他団体のネガティブ・キャンペーンはやらないことが前提ですよ!

③ ディベートのステレオタイプを理解すること・それを打破すること

ディベートと聞くと、一体何をやるのか?論理だけなんじゃないか?地味……等等等。色々なステレオタイプが付きまとうというのが事実です。それを打破するようなことができると大きいですね。
例えば、国際大会のような派手な側面を押し出してみるのも(部員の数を増やすことが目的なのであれば)一策でしょう。

④ モデルディベートをすること

ぶっちゃけこれは相当大事です。モデルディベートほど、ディベートをわかりやすく伝える術はありません。モデルディベートに憧れてディベートを始めた人はまわりに相当います。やっぱりすごいですし、素直に格好いいですしね。なお、モデルディベートをする時は、Diversityを考慮したり、他大学からディベーターを呼んだりすることも視野に入れるといいでしょう。


⑤ すべての活動をこれにパッケージすること

そして大事なのは、結局なぜディベートなのか?というメッセージ性を色々なところでちりばめることです。新入生からしてみれば、色々な団体・サークル候補があるわけで、これもあれもこれも・・・と書かれるとメッセージ性は薄まります。強調するところをしっかり見極め、それをパンフレット、ビラ、ブログ、懇親会等で強調することも大事でしょう。

いかがでしたか?少しでも参考になれば幸いです^^

2012年2月2日木曜日

部にいる3タイプ

一つ思ったんですが、多分ディベートをする人は

10%が絶対的にフリーク(言われなくても自分で練習したり、レジュメ読んだり、他大学行ったりする)
10%がどうしてもディベートに興味を持てない人、やりたくない人

残りの80%が、環境次第でどっちにも転べる人

なのかもしれません。この「中間層」をどうするかというのが課題なのかもしれません。
その方法は、僕もまだ手探りなのですが、この考え方が思いついたので今のうちにメモっておきます。