2021年3月13日土曜日

"オンライン新歓"の3つのポイントとコツ一覧

 もう3月ですね。いろいろな大学が新歓の準備に入っているところですね。

今までの関連記事として新歓のコツ?、初心者向けのフィードバック海外の高校生/初心者の練習方法などがありますので、適宜そちらもご参照ください。

オンライン新歓のコツに関して、自分が相談を受けている範囲内とかで共有します。必ずしもこれらすべてが毎回良い、という話ではなく、「あ、これやってみてもいいかも」というヒントになれば幸いです。

① "ディベート以外の会話もするウェットなコミュニティ"づくり

オンラインだとどうしてもディベートに集中してしまうところがあります。ディベート以外のちょっとした会話が、オンラインだと起こりづらい構図があります(会社とかでも、ちょっとした雑談が減っている、とか言われていますよね)。人がディベートをする理由はたくさんありますが、必ずしもディベート自体の楽しさだけではなく、そこでできる人間関係や居心地の良さというようないわゆる「エモい」部分も含めてディべートを続けることが多いかと思います。
そのため、例えばですが、下記のような打ち手が考えられるかと思います。
・履修/はじめての一人暮らし/授業の悩み/ほかのサークル選びなど、いわゆる「大学生あるある」に関しても寄り添う場
・LINEなどではカジュアルな話もする場とする
・オンライン懇親会(例えば、同じような食事/お菓子等を一緒に食べると特に楽しさを感じやすいと言います)
・属性に応じた卒業生会(女性ディベーター会、帰国生会のような特定の属性だったり、将来やりたいこと(〇〇さんを囲む会)、のようなものもよいと思います)
・部のメンバーの自己紹介プロフィール一覧(Google Docsなどで写真入りで、趣味とかもぜひ)
・ラウンドの前や後、グループワークの際のアイスブレイク(”最近ハマっていること”、"一番最初に旅行に行きたいところ"などのトピックで大丈夫だと思います)

②ディベートスキルを細分化して教える

ラウンドを行うことも当然必要ですが、ディベートというのはある種知の総合格闘技なので、いろいろなスキルが必要になります。例えば、知識×思考力×プレゼンテーション力(英語含む)等の分け方ができると思いますし、またスピーカーごとかもしれません(Prime Mnisterの80点スピーチはこちら

オンラインだと実はうまく伝わりづらい、IT環境によってはなかなか聞こえない、等色々なパターンがあり得ます。そう考えると欲張りに「いろいろ一気に身に着ける」のではなく、一気に「集中と選択」することが大事になります。
実際のラウンドをするのももちろん大事ですが、要素要素にあわせたレクチャーに加え、一般的に言われるプレパ練やスピ練以外でも、いろいろあり得ます。
・特定のPMスピーチ(録画でもリアルタイムでも)を流した後、みんなで反論の仕方などを考える
・まずは皆でのプレパ練ということでAREAでみんなに話してもらう
・英語能力をあげるためのリスニング(弁論ブログのこちらとかも使えるかも?)
・ディベートの実況中継(PMからReplyなどまで、途中途中で止めたり解説しながらまずは試合のいいところや悪いところをみんなで理解する)
・「風が吹けば桶屋が儲かるゲーム」(特定のモーションと、Argumentのオチ(例えば、女性のエンパワーメントに繋がる、犯罪が減る等))を無理やりつなげて柔軟に考える力)
・日本語即興型ディベートにチャレンジ(一部のESS系でも行われていましたが、ハードルが下がるので)
・特定テーマのレクチャー(ADITKorea WUDC Training ProgramEuropean Debate Training ProgramMonashなどのイメージです)

③ ディベート前とディベート後にこそ力を入れる

1つ目と関連しますが、練習の前や後、その間こそフォローがすごく重要なところだと思います。昔であれば、ご飯を食べながら雑談やディベートのアドバイスもあったりする場もあり、そのような代替機能が必要なのではないかと思います。(必ずしも、ご飯や飲み会などが絶対マストという話をしたいわけではないです)
例えばですが、下記などが考えられます。
・コーチ/コミュニティ制度(昔UTDSが行っていた、グループごとのメンタリング制度ですね)
・必要に応じた個別フォローアップ(1 on 1)
・フォローアップセッションとしての何名かのグループごとのワークショップ/オフィスアワー
・Instagram,Twitter等の活動内容の発信
・フォローアップのディベート関連の資料/本/動画/ウェブサイトなどの共有

オンラインでの新歓、難しいですよね。。。
少しでもお役に立てれば何よりです!