2015年3月24日火曜日

学生引退ポスト③ ありがとうございました!!!!!!!! 

6年間ありがとうございました!完全にディベーターを引退しました!!

「本当に引退するんですか?(笑)」
という質問を良く受けます。僕は詳しくは覚えていないのですがどうやら引退詐欺は2回くらいしたようです。ですが今回は本当です。
個人的に綺麗な終わり方ができているかなと思って満足しています。
組みたい人と組めました。「こういうディベートをしたい!」という1年生からの目標は達成できました。たくさんの人と携わることができました。
それと、人生の次のステップに専念したいなと思っています。
多くの人に、引退のタイミングで感動的なメッセージを頂いたり、プレゼントを頂いたり、さびしくなりますと言って頂いたりして僕は幸せ者です。
なので、もうお腹いっぱいです。ご馳走様です。
部内の皆様へ。
先輩・同期・後輩皆様に恵まれました。ありがとうございます。

次に、パートナーの皆様へ。
組んでくれてありがとうございます。
僕の自己満のArgumentをしっかりと切り捨てててくれたり、見捨てないでくれたりしてくれてありがとうございます。
特に長期の大会や、長い間組むことがあった大会では公私共にお世話になりました。

次に、ジャッジをして下さった皆様へ。
終わった後に質問攻めにしてしまってごめんなさい。笑 
皆様一人ひとりのフィードバックのおかげで、どうすればうまくなるのか?という問いの答えのヒントをもらえました。
また、多くのジャッジの方に褒めて頂いたおかげで、ディベートを続けていました。

次に、対戦相手の皆様へ。
練習会や大会問わず、一緒に対戦させて頂いてありがとうございます。
どんなラウンドからも発見があったのは皆様のおかげです。

次に、コミッティー・ACをして頂いた皆様へ。
コミッティーは本当に大変だと思います。仕事量は多い。ミスが無くても褒められず、あればすぐに責められる。
しかし、コミッティーの皆様がいなければそもそも大会が成り立ちません。また、ACの面白いモーションのおかげで色々勉強になりました。皆様のおかげで、ディベートを楽しめました。

一緒に働いたことがある皆様へ。
コミッティーやACでお世話になりました。あと、Essay ProjectやMDIでも。
どの方も優秀で、かつ一緒に働いていて楽しくて。一つ一つが大切な思い出です。
大会を作り上げる部分に携われて、本当に楽しかったです。

応援して頂いた皆様へ。
辛いとき。国際大会で逆境のとき。なえたとき。多くの人に支えて頂きました。
メッセージは本当に本当に嬉しかったです。
色々な人に応援してもらえているということを実感しただけであったかかったです。

最後に。このポストを読んで頂いている全てのディベーターの方へ。
本当に6年間お世話になりました。
本当に、本当に多くの方にお世話になりました。
ディベートで本当に良かったと思えるのは、多くの人に出会えたことです。
地域・学年問わず多くの人と仲良くなれたのは本当にありがたかったです。
ほぼ全国の方とお会いできて、またお邪魔させて頂くことができて楽しかったです。
全員を挙げることは到底できないのでお許し下さい。
大会で、色々な人に会えるのは僕が大会に足を運ぶ大きな要因でした。
大会以外でも、ご飯や遊びなど、色々お世話になりありがとうございました。
就職活動や院の相談に乗っていただいたり、プライベートな相談にものってもらったりして幸せでした。
辛いこともありましたが、ディベートは本当に楽しかったですし、凄く勉強になる競技でした。
ディベートの楽しみは、皆様のおかげで味わうことが出来ました。
ありがとうございました。
本当に、本当に、ありがとうございました!!
またどこかで、お会いできることを楽しみにしています!

ak_debateも、ディベート自由帳も本当にお世話になりました!
日本ディベート界の発展を心より祈っています。また、本当に、本当にありがとうございました!

※追記:社会人ディベーターとして復帰していまいました。。。

2015年3月22日日曜日

学生引退ポスト② これからのディベート界の可能性

今後の日本ディベート界にあったらいいなと思うもの、というテーマで書いてみました。
もちろん発展してきたコミュニティであることは言うまでもありませんが主に、質的・量的にさらに発展する余地があると思うのでそうやって分けて書きます。「まだこんなに可能性を秘めている」というニュアンスです。
もちろん、こういった話は各部や各団体で話されているとは思うので、僕が勝手に思っている内容なだけです。

【ディベートの「質」的向上】
① 公共財の蓄積
多くのディベートのノウハウというのは言語化されていないか、もしくはされていたとしても一部の大学や仲の良い人の間で受け継がれていっているのが現状です。
もちろん、人的・時間的資源の制約や、また各大学の戦略としてそれはある程度あるべきなのでしょうが、もう少し公共財が増えるといいなと思っています。
これは2段階あり、
(1)ノウハウの言語化を行うことと、
(2)それをブラシアップしていくということ
が必要かと思います。

(1)に関しては、教え方・理論・いい資料等の共有が増えるといいなぁと思っています。
勝手な個人的な印象ですが、(別に他と比較したり、ナショナリスティックになるつもりではないのですが)日本ディベート界の人たちはすごく真面目で勉強熱心な傾向があります。
音源を研究したり、レジュメを読んだりする人は本当に読んでいて。単純にそれへのアクセスのプラットフォームであったり、最近増えつつあるブログがさらに増えたりするといいなぁと思っています。
特にディベートへのアプローチは一つではなく、様々なアプローチがあるからこそ多くのノウハウや考え方が出てくるといいなぁと思っています。
また、大会のACは個人的には大きな責任があると思い、どのようなモーション意図があったのかはGeneral Commentでは必ず話すべきだと思っています。また、モーション解説は(もちろん画一化を避ける必要はあるので制度工夫は必要でしょうが)大会を大会だけで終わらせず、その後の教育効果まで考えると行うべきだと思っています。

(2)に関しては、ブラシアップというのは①理論・考え方自体への発展や批判と②他のアプローチの提示(多様性の向上)になるかと思います。
例えば、①に関して言うと、Triple Aの考え方というのはある程度有益ではあるかと思いますが、Analogy-based思考であり、RevolutionaryなPricnipleを立てる上では向いていません。その際は別のアプローチが必要になるでしょう。
②に関しては、本当により多くの人が発信できる環境がベストだとは思っています。具体的な方策まではつめられていませんが、モナッシュがやっているようなDebate Reviewのようなプラットフォームは面白いかもしれません。
他にも、草の根レベルとしては、ツイッターやブログが促進されると良い気はします。

② 海外ディベートに触れる機会の向上
まず前提として誤解してほしくないのは、別に「海外が善」というわけではなく、英語ディベートに関するアプローチやノウハウは各国によって違うところがありそれを学ぶのが有益だというニュアンスの方が強いです。
((もちろん、一般的な日本人よりも理解が進んでいる分野もあるとは思いますが(ローカルな地政学や、宗教など)。
とはいえ、海外でも活躍しようと思った際に海外のディベートの考え方を適宜知っておくことは非常に重要でしょう。

実際、例えば東南アジアのジャッジが一般的に重要視しているところが国内と異なることがあり、アジア大会になると日本勢が苦戦する傾向があります。
また、日本でも流行る考え方は海外で言われていたものが多い感覚があります。(パッケージング、フレーミング等)

海外ディベーターとのエンカウントを増やす方法は(1)日本勢が海外に行くことと(2)海外勢に日本に来てもらう、ことですが、前者は金銭的制約があるため、後者をより積極的に行っていくことが必要でしょう。

(2)では、(1)現状のICU-T、Kyushu Cupのように海外のAC・ジャッジを招聘すること (2)春セミ時のようにコーチとして招聘すること の2パターンが考えられます。

(1)に関しては、AC間でのlearning effectがあるだけではなく、ディベーターがフィードバックで学べる機会が多いというメリットがあります。
また、個人的に気づいたこととして、国内のConflictがほぼ無く、ディベーターに対する先見もないため重要なラウンドにアロケーションができるメリットもかなりあります。
特にLCCの発達や地理的状況を見ると、関東地方だけではなく、関西地方・九州地方等がLCC Terminalの発達や韓国等に近いというところから今後かなりポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。

(2)に関しては、実は過去にもウィルジョーンズやリディアンモーガンがある社会人の方の協力の下1週間セミナーを開いたことがあります。
JPDUのセミナーの枠組みの拡大なり、各大学の自主性なり、ポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。
渡航費・宿泊費・食費(場合によってはそれ+αのコーチ費)によって海外コーチを招聘することは他サーキットでは行われていることであり、検討が必要かもしれません。
例えば、最近の韓国ディベートサーキットの躍進は、もちろん国内の努力もありますがADI等を通した海外ディベーターへのエンカウントや、ローガン、ブレット等のコーチによる尽力も影響しているでしょう。

③ その他
また、Japan Essay Projectでも書かれていた「ジャッジの質向上」のような論点もあり、色々な論点を民主的に吸い上げていき検討していくことが必要でしょう。
(なお、ジャッジに関してはこのブログでも過去に記事を書いたので参照して下さい)

【ディベーターの「数」的向上】
就職活動中や、他の団体の方との交流の際に思ったこと・指摘されたこととして、ディベート界は実はまだ競技人口が少ない方であり、また携わる年数も少ないということです。
これは日本ディベート界を海外コミュニティと比較しても、いわゆる長くやり続けるディベーターが少なかったり、高校生ディベーターが少なかったりする傾向が指摘されています。
その問題としては、①ディベートの活動自体が困難になる(会場・スポンサー等)②ディベートのノウハウの蓄積が遅れる③ディベートに対する印象が誤解されたままになってしまう、等があります。
またより本質的には、単純にディベートを楽しみたいという人が楽しめなくなるのは問題な気がします。

実際にどのように行っていくのかは非常に重層的なアプローチが必要だとは思いますが、より多くのディベーターが残るコミュニティ・ビルディングは必要かと思います。

① ディベートを始めた人の残りやすさ
まずは、既存の学生がやり続けられる環境づくりとして、就職活動・院試から戻ってきやすくすることや、社会人も残りやすいシステム(2日目に来ることが負担で敬遠する方もいらっしゃるようなのでブレイクアナウンスメントを必ず初日の夜にする、等……)づくりが必要でしょう。
このあたりに関しては、「ディベートをやめた人」「ディベートに理解がない人」に対してしっかりとヒアリングをすることが必要になってくるでしょう。
そろそろ「残った人たちだけ」でディベート界をまわすことには限界がきている(大会の会場は年々減っている等)ため、メスを入れることが必要でしょう。

この点に関して、昔よりも感覚的に3年生以上のディベーターや院生ディベーターが増えている気がするためそこはディベート界としての前進と評価することはできるかもしれません。しかしそれにしても、一部の「ディベートフリーク」に限られている傾向はあるため、ある程度カジュアルにでもディベートに携わりたい層の取り込みは不可欠でしょう。

② ディベートへの携わり方のダイバーシティ強化
よく言われていることですが、「カジュアルディベーター」が参加しづらい空気が現状であるというのはまず1つの問題でしょう。
(その点で、大沢杯の復活は非常に評価されるべきでしょうし、ディベートのすすめのようなユニークな大会も非常に良いと思います。)
大会におけるエンターテイメント・ソーシャル要素の向上は一つ鍵かもしれません。(その点で、Media DirectorやSocial Directorが今後役割を増すかもしれません。)
また、次にコミッティーや、またはソーシャルのようにディベートに関わってくれている方々へのrecognitionがさらに向上する余地はある気がします。
個人的に、国内の「メガ」institutionはそういった層をうまく取り込んでいる傾向があり、非常に参考になる気がします。
また、数年前からコミッティーの名前をメーリングリストに載せたり、ORのパワーポイントで常に表示する(秋T2012等)試みがされており、これは今後も続けるべきでしょう。
個人的に、後「何回かコミをした人」をしっかりと表彰する制度があると面白いなと思ったりしています。
特に、AC・ディベーターの方がスポットライトがあたる傾向があるため、これは直していく必要があると思います。
多くの人がコミッティーをしてはじめて「コミの大変さを知りました」と言っていることは、看過できないでしょう。

③ ディベート普及
また、既存の学生以外でも、いわゆる「振興大学」へのアプローチや、各地域へのディベート普及等も(既に行っているとは思いますが)必要でしょう。
この文脈において、個人的には秋Tの関西開催は非常に合理的だと思います。(関西の大学が「振興大学」というわけではありません。)
勿論、意図としては会場の分散によるディベートの長期的開催や、東日本と西日本の負担の公平性の観点等が強いと思いますし、それはしかるべきことでしょうが、それだけではなく「ディベートの普及」的なメリットも実はある気がします。
今WUDCの開催場所で「様々な場所で開催すべき」という風潮があるようですが、bidを読んでいる限りその1つの意図としては「ディベートの普及」があるようです。
やはり、近い地域でディベートが行われるほうが参加のしやすさ・見学の行きやすさ・ノウハウの蓄積等もあるからです。
ディベートではなく、ディスカッション等の全国大会をみてみても、東日本と西日本で持ち回りになっているケースもあるらしく、それは参考になるでしょう。

振興大学という観点では、上記にあげた質的向上の部分も参考になるかもしれません。
また、ややくだらなく聞こえるかもしれませんが、現状は「強豪大学」が常に固まっており一部のコネでディベート普及のリソースが割かれている傾向もあるようなのでそういったsocial capitalの再分配機能も要検討でしょう。
この部分に関しては、しっかりと振興大学のニーズ(どの部分で困っているのか)を聞き、寄り添っていくことが必要でしょう。また、ディベート普及に関する理論化・研究はあまりされていないので(高校ディベートに関するアカデミックな議論もそのようならしいです)検討は必要でしょう。

なお、海外では機会の平等の提供という観点からBreak Capや特定の大会の参加制限(WUDCは4回まで、Australsは5回までディベーターとして参加できる)、Break Eligibility(例えば、メインでブレイクしたらESLでブレイクできなくなる)もあるようです。これに関しては、現在オーストラリアでも議論があるようですし、「実力主義」とのバランスも必要にはなるでしょう。
また、Australsのような女性が必ずチームの1/3必要である、ような制度はどこか応用できる可能性を秘めているかもしれません。(実は、「恋愛対象」がチームに必要な点でディベートのすすめがその機能に類似した役割を果たしているという議論もあるようですが。)
個人的に、国内で実現可能性が高そうなのはひとまずRookie Breakの定着ではある気はします。

④ 対外的アプローチ
ディベートの社会的認知はまだ低い傾向があるといわれています。(データがあるわけではありませんがニッチな競技ではあるでしょう。)
これは、ある社会人の方とお話した結果でもあるのですが、ディベートのメディア露出というのは非常に限られておりメディア戦略を考えることも一考かもしれません。
もちろん、一部の方のご活躍により文部科学省の事業が行われたりもしているので、それがさらに加速化されるといいなと思っています。

また、ディベートに対する批判に関して理解をすることも必要かもしれません。
例えば、個人的に面白いなと思った批判は「議論に勝つ・負けることは必ずしも社会人生活における本質ではない。」というものでした。(又聞きですのでもっと個人的には詳しく知りたいと思っています。)
もちろん、ディベートはむしろ多様な議論をしる機会にもなっているため一概には言えないところもあるかもしれませんが、こういった批判をしっかりと受け止めていくことは必要かもしれません。

【数・質的向上に必要なこと】
個人的にどちらにしろ必要なのは、民主的なシステム・プラットフォームを通してニーズをしっかりと汲み取り、それをどうすれば解決できるのかと精査していくプロセスな気がします。要はディベーターが大好きなdemocratic principleですね。
その点でJPDUが数年前から各大学からのメンバーシップを導入したことは非常に良い試みだと思っています。さらにこういった試みが増えると良いというのは、言うまでもないでしょう。というのも、色々なレベルで民主的正統性は確保できるからです。

例えばですが、JPDU以外のプラットフォームや、Japan Debatersのページの活性化等は一つの可能性でしょう。
また、ACをやる際も民主的な仕組みを導入するのは必要だと思います。手前味噌になるつもりは一切ないのですが、春Tのときに最初に行ったのは「各ACのニーズ」の共有でした。つまり、「こういう制度があったらさらにディベートの大会が良くなるな」というのを最初に共有したのです。
(http://debatejiyucho.blogspot.jp/2014_04_01_archive.html)ぜひ参考にして頂けると幸いです。

【最後に】
日本ディベート界は様々な変革を遂げてきたと思います。ここ数年でもAC制の導入や、海外モーションの積極的利用、ダイバーシティへの意識の高まりなど枚挙に暇がありません。
ぜひ今後とも、さらに日本ディベート界が質的・量的に発展することを祈ってこのポストを締めくくりたいと思います。

2015年3月21日土曜日

おすすめブックリスト50

僕が今までに読んで、おすすめな本を50ピックアップしました。
僕のバイアスはかなりあると思うのですが、特に役立った本を選んだつもりです。
なお、★がついているのは特におすすめな10冊です。

【思考法】
★苅谷剛彦(2002)『知的複眼的思考法』講談社
木村尚義(2013)『ひらめく人の思考術: 物語で身につくラテラル・シンキング』早川書房
東大ケーススタディ研究会(2010)『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』東洋経済新報社
永田豊志(2014)『頭がよくなる「図解思考」の技術』中経出版
★細谷功(2007)『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』東洋経済新報社

【各論】
・入門
★飯田敬輔(2007)『国際政治経済』東京大学出版会
★伊藤真(2007)『憲法の力』集英社
宇都宮芳明(1994)『倫理学を学ぶ人のために』世界思想社
★奥田暁子・支倉寿子・秋山洋子(2003)『概説フェミニズム思想史』ミネルヴァ書房
川出良枝・谷口将紀(2012)『政治学』東京大学出版会
★加藤尚武(1995)『応用倫理学のすすめ』丸善
★佐伯啓思(2004)『20世紀とは何だったのか』PHP新書
佐伯啓思(2004)『自由とは何か』講談社
佐々木毅(2007)『民主主義という不思議な仕組み』ちくまプリマー新書
★ジェレミー・スタンルーム(2014)『世界を変えた50の哲学』原書房
鈴木孝夫(1973)『ことばと文化』岩波新書
堤未果 (2008)『ルポ 貧困大国アメリカ』岩波新書
中島隆信(2006)『これも経済学だ!』筑摩書房
中谷和弘・他(2011)『国際法』有斐閣アルマ
松井彰彦(2010)『高校生からのゲーム理論』ちくまプリマー新書
藤垣裕子(2005)『科学技術社会論の技法』東京大学出版会
藤井良広(2013)『EUの知識』日本経済新聞出版社
★藤原帰一(2007)『国際政治』放送大学教育振興会
★山口厚(2008)『刑法入門』岩波新書
渡辺洋三(1998)『法とは何か』岩波新書

・応用
アマルティア・セン(2006)『人間の安全保障』集英社
石井陽一(2007)『民営化で誰が得をするのか』平凡社
大芝亮・山田哲也・藤原帰一『平和政策』有斐閣
苅谷剛彦、志水宏吉編(2004)『学力の社会学』岩波書店
佐々木宏幹(1994)『宗教人類学』新曜社
高橋哲哉(2004)『教育と国家』講談社
国広陽子(2012)『メディアとジェンダー』勁草書房
ジョセフ・E・スティグリッツ(2006)『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』徳間書店
ジョセフ・ナイ(2013)『国際紛争』有斐閣
田中明彦(2009)『ポスト・クライシスの世界―新多極時代を動かすパワー原理』 日本経済新聞出版社
内藤正典(2004)『ヨーロッパとイスラーム―共生は可能か』岩波新書
長尾龍一(2007)『法哲学入門』講談社
野矢茂樹(1996)『哲学の謎』講談社
ノーム・チョムスキー(2003)『メディア・コントロール─正義なき民主主義と国際社会』集英社
ヴィンセント・A・ギャラガー(2010)『豊かさの向こうに』連合出版
堀内都喜子(2008)『フィンランド豊かさのメソッド』集英社
丸山真男(1961)『日本の思想』岩波新書
森岡正博(2001)『生命学に何ができるか─脳死・フェミニズム・優生思想』勁草書房
森村進(2001)『自由はどこまで可能か』講談社
最上敏樹(2001)『人道的介入―正義の武力行使はあるか』岩波新書
山脇直司(2004)『公共哲学とは何か』ちくま文庫

【その他ディベートスキル】
神部孝(2006)『TOEFLテスト英単語3800』旺文社
池上彰(2009)『わかりやすく〈伝える〉技術』講談社
藤沢晃治(1999)『「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール』講談社

【組織運営】
P・F・ドラッカー(2000)『非営利組織の成果重視マネジメント』ダイヤモンド社

2015年3月20日金曜日

学生引退ポスト① ぼく・わたし・あなたにとってのディベートの意味

引退ポストその1です。全3回のうちの1つです。おそらく。

1.ぜひとも、「あなたにとってのディベートの意味」を探してください。
今、ディベートが上手くなろうと必死になっていませんか?勝ち負けにこだわっていませんか?僕も(今もそうですが)特にそういう時期がありました。同期が上手くなっていたり結果が出ているのを知れば知るほどあせって、悔しくて、結果が出るためにラウンドを必死にする毎日でした。結果が出ないと、つらくてディベートから離れたくなって、自己嫌悪になって、何やっているんだろうと思っていました。

隠しても仕方ないので正直に告白すると、僕はかなりの負けず嫌いです。そればかりか、多分(多分ではないですね)ひねくれています。勝ったら嬉しくて、負けたら悔しがる、いわゆる子どもっぽいと形容されるような人間です。負けず嫌いなのはもちろんいい側面もあると思いますが、僕は視野狭窄的な負けず嫌いでした。勝ち負けにこだわる人間でした。大会に出たら絶対ブレイクしたいし、特に2年生になった時は部長になったこともプラスして優勝したいと。特に先代部長がめっちゃくちゃ強かったからこそ自分で部の名前は汚したくなかったし、同期に負けたくなかったし。そんな想いでディベートにひたすら取り組んでいました。

正直、最近は同期も、先輩も、後輩もうまいし、僕自身の力不足もたくさんあって負けることが増えてきました。それでも、満足度は今の方が大きい気がします。

それは、なぜでしょうか。

それは、「自分にとってのディベートの意味」を考えるようになったからだと思います。少し大げさな表現になってしまい大変恐縮なのですが、自分の人生のどの部分にディベートが位置づくのか?ということかと思います。もう少しかみくだいてみると、ディベートがどう役立ったのか?ディベートの何が好きだったのか?ディベートで何を得たかったのか?こういった問いでしょうか。

さらに正確に言うとすると、「勝ち負け」以外のディベートの価値とは何だったのか?ということだと思います。勝ち負けにこだわるな、とよく言いますが正直じゃあどういう価値なの?という話は実はあまりされていない気がします。

では、僕にとってのディベートの意味というのは何だったのでしょうか。僕はディベートから何を得て、学んだのでしょうか。僕はディベートの何が好きだったのでしょうか。僕はディベートをどう捉えているのでしょうか。僕は「勝ち負け」以外の何がディベートの価値だと思ったのでしょうか。

いったんこれを僕から外して、一般論的にディベートの意味というのは何なのでしょうか?巷ではよく論理力だとか英語力だとか、または他大学との交流だとかが言われています。全部正しいと思いますし、答えはそれこそ多様だしどれも合理的だと思います。

今回、僕なりの答えに関して、今後書いていきたいと思います。

断っておくと、これは僕の自己満足もあると思います。終止符を打つために、振り返っている部分は正直あると思います。でも、それだけじゃなくて、こういうことを考えるようになってからディベートがもっと楽しくなって、気軽にできるようになったのがあって、多くの人に「自分にとってのディベートの意味」を考えて欲しいなと思ったため書きたいと思います。もしかしたら、皆さんは僕なんかよりも早くディベートの意味を見つけているかもしれません。でも、もしそ模索していたり、他の答えのためのヒントが欲しいという人がいれば、もしかしたら少しお役に立てるかもしれません。

2. 僕にとってのディベートの意味
では、僕はどのようなディベートの価値付けをしたのでしょうか。まず、巷でよく言われているようなことに関して2点述べたいと思います。

まず第1に、「色々な考え方を知って、自分でも出せるようにしたい」というのがありました。僕が英語ディベート部に入った一つのおおきなきっかけは、当時の部長のフィードバックのクオリティの高さがありました。「こういう話もできるし、こういう話もできる。こういう視点もある」といった話をたくさん毎回教えて頂けたのです。それはもう、どんどんどんどん出てくるのです。アイデアの滝と表現するのが正しいでしょう。特に当時の僕は(今も層だと思いますが)頭が柔軟に回るほうではなければ、アイディアもあまり出ない人でした。ラウンドが始まってアイディアがまったく出ず、1つのArgumentを言って爆死したことなんてざらです。今思い出してもジャッジに酷評された気がします。優しい先輩ですら言葉につまっていた気がします。なので「少しでもアイディアが出せるようになりたい」というのがありました。おそらく、アイディアの出し方を色々模索したのはそれもあったと思います。一時期コンサルの考え方である「MECE」にかなりはまったり、ディベート的思考様式を体系化しようとしたのもそうでした。自分が知らない分野の本も結構読んだのもそういった背景があったのかもしれません。(なお、直近では哲学にはまりました。)その意味で、最後のWUDCではかなり天にも昇る気持ちになれたのだと思います。AustralsChampionらにアイデアの質を褒められたのは一つの区切りを迎えられたんじゃないかなと自分でも思っています。ディベートとは離れてみても、思考や知識の引き出しが増えたというのは大学生活の貴重な財産な気がしています。

第2に、巷でよく言われていますが「英語力」というのがありました。確かに僕は帰国生であり英語でかなり不利益を被ったことは少なくともディベートにおいてはありませんでした。しかし、スピーチ力に関してはそこまで高くなく、特に同期にスピーチ力が高いスピーカーが多く、また海外ディベーターへの憧れもありました。僕は、1・2年生のときは特に「マター重視」のディベーターであり、かっこよさのかけらもありませんでした。ただひたすらにロジックを重視していて、英語力で負けると地団駄を踏みました。くそーと。中身を見ろよ!と。印象操作で負けたくないんだ!と。その目標はだんだん「英語力の向上」へとかわっていき、気づいたら格好いい英語表現を勉強したり、スピーチのコツをせっせと調べている自分がいました。やっぱり英語はうまくなりたいし、英語や「マナー」も説得力に寄与するのは間違いないわけです。マターも大事だけどマナーも同じくらい大事。そんな風に考えて、英語ディベートとは関係ないスピーチやプレゼンの動画もかなり見た気がします。昔は表現できなかった「宗教・文化の重要性」や、「normがどうなるか」のようなふわふわした話がジャッジにとられるようになったときは、何事にも変えがたい達成感を味わいました。

ただ、これらは正直僕がディベートに対する価値付けの中では比較的優先順位が低い気がします。それよりも、僕にはディベートのモチベーションがありました。こっちの方が本番です。3つあります。

第1に、自分とは違う立場に対する寛容性や理解だと思います。これは2レベルあって、まず英語ディベートを通じて自分が今まで知らなかった、もしくは「ありえない」と思っていた立場に立つことが多くなり現実世界のアドボカシーに関してもう少し理解が進んだということです。例えば、僕は死刑には反対であるイデオロギーを持っていて、それは冤罪の理由だとかやはり犯罪者の人権に関してかなり重要性を感じていたからです。ただ、死刑に賛成する立場に立たされることによって死刑に賛成している人はどういうことを考えているのか?と思い調べるようになりました。そこで自分がずっとそんなに重要なのか?と思っていた「感情論」というのはなるほど、被害者からしてみると心のそこからの叫びなんだろうなという理解ができました。いわゆるディベート的には「犯罪者の権利と、社会(被害者)の権利」と片付けられるとは思うのでしょうが、リアリスティックに、現実社会ではこういう考えがあるのだなと。個人的にはまだ死刑は反対ですが、それでも死刑存置派に対する寛容性は前より格段にあがったと思いました。他の例としても、「企業の権利」「宗教の権利」「セクシュアル・マイノリティの権利」だとか「外交におけるタカ派・ハト派」「功利主義」「パーソン論」等、世の中の様々なアドボカシー・立場に関して「なるほど」と思えるようになったのは(もちろんまだまだ深く知っているかは議論の余地があると思いますが)すごく意義があるなと思いました。特に、私事ですが「理不尽な状況から脱するお手伝いをしたい」という自分の夢・信条にも関わってくるという点で非常に意味を持っていました。というのも、僕は海外の経験で同じクラスに障碍者の友人、先住民の友人、スカーフを着用するイスラム教徒の友人、などなど色々なバックグラウンドの人と一緒に住んでいて、それってすごく素敵なことだなと感動したことがあったからです。それが僕が法律や公共政策をやりたい理由にもなっていたので、ディベートってそういう点でも大きな一部分を占めていたりしました。

次のレベルとして、自分の考え方やバイアスを相対化することができたというのがあります。特にディベートは他者を説得する方法は多様であり、またその他者というのは非常に多様です。どうすれば説得的なのか?という答えは一人ひとり違うわけです。分かりやすい例としては、自分が「勝った」と思ったときでもジャッジが負けの判断を下します。自分が「Govだ」と思ったときに他の人が「Oppだ」と言います。特に1・2年生の時は(今と度合いが違うだけではありますが)よくジャッジに噛み付きました。かなり失礼な態度だったと思います。当時の方々には本当に頭が上がりません。恥ずかしすぎるし、人として終わっていると思います。(とはいえ、結局最後までジャッジには質問し続けたと思います。。。本当失礼だったらごめんなさい。)そもそも自分の価値観や説得の枠組みが絶対ではないですし、それがディベートの本質だからです。人が何に重きを置くのかを知り、それはなぜなのか?と知ることが僕をほんのちょびっとかもしれませんが本当の意味での「多様性の受け入れ」を行う手助けをしてくれた気がします。

第2に、特に後輩の成長に携わる機会があったことです。もちろん断っておきたいのは僕が誰かの後輩をがっと成長させられたとかという話ではなく、ほんの少し手助けができて、それで感謝してもらえたときの喜びが大きかったということです。僕ができたことというのは限られていると思いますし力不足が多いとは思いますが、本人が喜んでくれたとき、本人が結果が出たときの嬉しさは自分のそれよりも大きいものでした。特に、プレパ練を普段から見たり、ディベートの相談にのった後輩が結果を出したときの喜びは何事にもかえがたいものでした。長くやっていたおかげもあって、幸運にもそのようなめぐり合わせは何度かあったのですが例えば、ある後輩のペアが決勝まで勝ちあがったときは涙が出そうになりそれを必死にこらえていた時がありました。また最近もある後輩のチームが勝ちあがって、全力で、必死にスピーチをしているところ見てじーんとしてしまいました。ある後輩たちからお礼にとプレゼントをもらったときは、本当に嬉しかったです。小学生みたいな感想文ですが、本当にそんなかんじです。それだけではなく、幸運にも、関西地方や中部地方のレクチャーや、九州地方の大会にも呼んで頂け、その声がかかったときは本当に毎回嬉しさでいっぱいになりました。繰り返しますが、別に僕のおかげだというおこがましいことを言うつもりはありません。他の人からのインプットもあったり、彼・彼女らの努力がものをいったりするからです。しかし、とはいえ、とはいえそれでも嬉しさというのはあるもので、それがまた毎年梅子杯や紅葉杯のような1年生大会に足を運んでしまう理由でもありました。

第3に、ディベート外でも仲良くさせてもらったり尊敬できたりする人たちに会える機会があったことです。ディベートを行う人はたくさんいますが、中には本当に優秀な方も多く、ディベート以外のフィールドでご活躍されていたり、ディベート以外の能力がすごく高かったり、または人間としてすごく尊敬できたり、居心地がよかったりする側面が多く、大会以外でも仲良くさせてもらう機会がたくさんありました。特に最近はある関西の大学の後輩とすごく仲良くさせてもらえており、日々色々学ばせてもらったり、楽しく会話につきあってもらったりしています。ある他大学の先輩には、就職活動や引越しまで幅広く相談に乗って頂きました。これらは本当に氷山の一角で、他大学の先輩にもかかわらず夜中まで就職活動の相談にのって頂いたり、同期で僕の面倒くさい相談にのってくれる友人がいたり、後輩でも僕なんかにかまってくれる人がいたりして、非常に幸運だなと思っています。他にも、そうですね、数え切れないと思うのですが飲み会だとか、食べログランチだとか、モノポリー、ダーツ、ビリヤード、カラオケ、麻雀、人狼、などなど、色々ディベート以外でも関わった気がします。ディベート界で得たこのつながりは、ディベートを引退した後も維持したいなと勝手に思っています。狭いコミュニティであり、かつ大会の頻度が高いため日本全国の人と知り合いになれるというディベートの固有性があったからこそなせたことなのではないかと思っています。

ここでは挙げられなかったこともたくさんあります。運営経験を通じたやりがいや楽しさ、理論化する面白さ、何かに打ち込む青春、などなど、挙げたらきりがないと思います。あくまで3つあげると、上の3つになるというところでしょうか。こうやって文章にしてみると、すごくお世話になったんだなと改めて感じるところです。本当にありがとうございます。


ディベートの世界に足を踏み入れたのは、様々なきっかけがあると思います。英語を話せるようになりたかったから。モデルディベートでみた先輩がかっこよかったから。将来に役立ちそうだったから。色々あると思います。そのきっかけやわくわくが何だったのか?楽しいって思った瞬間ってなんだったのか?自分って何をしたいのか?と考えれば考えるほどディベートの意味について考えることができるのではないでしょうか。ぜひとも、「あなたにとってのディベートの意味」を見つけてみてください。そうすると、ディベート人生がより豊かになる、かもしれません。

長文失礼しました。

2015年3月16日月曜日

80点超えのスピーチをするには

高得点をとるスピーチはどのようにすればいいのでしょうか。これを知るためには、ジャッジがどのように点数をつけているのか、また一般的に各ロールにおいて求められていることを知る必要があります。

総論:いつ高い点数がつくのでしょうか?
それは実はある程度シンプルで、

①目だった弱点が無く
②複数の長所が目立つ

という2条件をクリアするだけです。

①から話します。特に、ジャッジは「減点方式」で点数をつける傾向があります。(これが良いかどうかは置いておいて。)どういうことかというと、首をかしげたり、「ん?」って思ってしまえばしまうほど点数が下がっていく傾向があります。例えば「アサーションだった」「反論をドロップした」「モーションと関係ない」「あまりにもストラクチャーが汚い」のように、明らかに目立つ弱点はすぐに点数が伸びない理由になります。
特に「Average付近で点数が伸びない」というディベーターは目立つ弱点が1・2個ある傾向があります。この段階での対策というのは、シンプルですが目立つ弱点を克服することです。それはAdjudication Briefingにも書いてあるようにある程度シンプルな基準です。例えば、

・Exclusivity(相手と自分のモデルの違い)のメカニズム
・Practical Impact(重要性)
・Principle / Value Judgement
・Relevancy
・Engagement
・Structure

あたりが特にAverage付近で点数が伸びないときの原因です。

②に関しては、「無難にやっている」ではなくて、ジャッジをおお、と思わせることが必要です。例えば

・Logic分析が多角的(複数のアクターがどう変わるか話したり、タイムフレームごとにメカニズムが証明されている)
・話のReality(Believableかどうか。具体的なCase StudyがあったりIntuitiveな話をしているか)
・具体的な描写(特に、social normやmovement、moral obligationのようにふわふわしがちな話がImpactまで落ちていたり、step by stepで説明されていたりする)
・パブリックスピーチとしての長所(イントロとアウトロがこっている、重要なところはゆっくり落ち着いて話す、スピードやトーンにメリハリがある)
・英語力・レトリック(格好いいword choice、比ゆ表現等がある)

等になります。①をクリアした後に②もいくつかあると、70点台後半はコンスタントにつき、場合によっては80を超えるようになります。

特に②に補足すると、さらに言うと

・普通は思いつかない話をする(実はこういうアクターにハーム、向こうの前提は違う)
・counter-intuitiveな話をintuitiveにたてる(労働者の権利に比較した企業の権利の重要性など、一部のジャッジに敬遠される話を説得的にイラストする)
・普通は知らない詳しい知識で話す(めちゃくちゃ具体的なアフリカのCase Study等)
・Flipをする(相手の話をひっくり返す)

のようなことをすると、確実に80を超える傾向があります。

各論:各ロールで特に求められているのは何か?

3 on 3
Prime Minister
・Necessityのmomentum。もう何かしないといけないとは思わせる。具体的なイラスト。
・相手がすぐ言ってくるであろう話への対応(Free choiceは今回制限される、などのスパイク)
・Reality, workabilityのあるモデル、AP
・聞こえの良いFraming(例えば、legalize SMの場合"sexual desire"ではなく、"minorityの権利"のようなパッケージ)

Leader of the Opposition
・GovへのProblemへの対応、Opp Model
・Oppositionとしてのinitial harmのイラスト
・聞こえの良いFraming

Deputy (Deputy Prime Minister / Deputy Opposition Leader)
・相手のinitial harmへの対応(Flip, Comparison含む)
・新しい視点による貢献(多角的視点・具体性等)
・強い3rd argument(相手への対応、新しいフレーミング等)

Whip
・ボトルネックを整理し、ストーリーラインを改めて分かりやすく提示(例えば、1つめのClashでcharacterizationを確認する)
・前のスピーカーがしていない新しい反論
・Most Likelihood Scenarioの提示(例えばAPどうなるのかを、gov/oppが対立したらどちらの方が多いのか、より起きるのかを証明)
・Even ifによるBest Caseへの対応

Reply
・Whipとは異なるまとめ方
・ディベートから一歩ひいて、Adjudicationの基準に近いものを提示

BP
・(Openingはほぼ一緒)
・しかし、Closingが抜きづらいFramingをOpeningの地点ですることが重要

Member (Government Member / Opposition Member)
・OpeningとClosingの差異化のFraming
・相手のOpeningを消す反論
・ディベートの見方・攻防が大きく変わったと思わせる分析

Ship
・ClosingのContributionの確認
・Extensionの埋め込み
・反論を含むNew Matter (not New Argument, butイラスト等)


当たり前じゃないか、と思うかもしれませんが、本当に目立った弱点をなくして長所をいくつか見に付けるとコンスタントに80以上がつきます。大事なのは、自分が「どの能力」が必要なのかを見極め、その能力をつけることにはなりますが。

2015年3月14日土曜日

即興型ディベートに必要な3つの思考法 ~ak_debate提唱「TBH思考法」~

ディベートにおいて、必要な思考法は主に3つあります。
Top-Down思考・Bottom-Up思考・Horizontal思考です。

コンスタントに結果を残すディベーターは主にどれか2つの思考法が強く、かなり強いディベーターは3つとも強い傾向があります。

自分がどのタイプの思考法をしているかを考え、他の思考法を習得できるようにすると良いかもしれません。

なお、この3つの分け方は便宜的であり、かつ絡まっていきます。3つの円が重なっているベン図のようなものです。例えば、バーデンを考えるのはTop-Downでもあり、Horizontalでもある部分でしょう。

① Top-Down思考
いわゆるマクロ的思考です。「Xとは何か」「Xの成立条件とは何か?」という風に根本的な問いを立て、答えるのがうまいタイプのディベーターです。いわゆる「Principle」や、またValue Judgement系のモーションが得意です。

② Bottom-Up思考
いわゆるミクロ的思考です。具体的なステークホルダーやインセンティブ分析、メカニズム等から発想するディベーターです。いわゆる「Practical」を得意にしています。

③ Horizontal思考
相手をベースにした思考です。Mutual Exclusivityをおさえ、相手が言ってくることを予想して、カウンターしたりフリップしたりしようと発想するディベーターです。戦略を立て、Stanceを立てることを得意としています。

では、それぞれの思考においてよく行う問いは何でしょうか?

① Top-Down思考
・Xとは何か?
・Xの成立条件は?
・Burdenはおさえているか?(Problem?Solution?Justification?)
・目指したい世界観は?

② Bottom-Up思考
・誰が影響されるのか?
・どのように影響されるのか?
・どこで起きるのか?
・他の対象と比較してどのようなユニークネスがあるのか?

③ Horizontal思考
・Exclusivityは何か?
・相手が何を守りたいのか?
・相手が守りたいものに対してどのようにアプローチするのか?
・向こうのBest/Worst CaseとこっちのBest/Worst Caseがあたったときにどうするのか?

のようなものになると思います。

ぜひ、3つの思考法の習得を目指してください!

2015年2月26日木曜日

ディベートが上手くなるには ③新しいことを試すこと

間が空きましたが第三回を書きたいと思います。

ディベートが上手くなるためには、新しいことを試す必要がでてきます。
というのも、特定のことばかりやっていてもそれが限界値に近くなってきたり、効率が下がってきたりすることがあるからです。そこを打破するのは、新しいことを試すことでしょう。

例えば、ディベーターばかりやるのではなく、ジャッジをしてみるだとか。
例えば、1st speakerばかりやるのではなく、2nd speakerや3rd speakerをしてみるだとか。
例えば、ラウンドばかりやるのではなく、リサーチをしてみるだとか。

色々なことを試すことが重要になってきます。

例えば僕自身、ジャッジをするようになってから「試合を決めるボトルネックの見極め」の打率があがって2nd speakerができるようになったりしました。
1年生のときは1st speakerばかりやっていたのですが、2年くらいから2ndをやるようになり、また4年から3rd speakerもやるようになり、今ではどこでもやる「メタモンディベーター」になっています。
最近はラウンドはアウトプットの場や勘を取り戻すものとして重きをおいて、苦手分野のリサーチをしています。

新しいことをやればやるほど、どんどん成長が感じられます。

これはもちろん難しいことです。自分が慣れていることというのは自分の強みであることもあったり、周りからもそう思われていることが多いです。Comfort Zoneに入っているのかもしれませんし、または認知的不協和が生じているのかもしれません。とはいえ、積極的に新しいことにチャレンジしてみてほしいなと思っています。

個人的なおすすめとしては、特に何か一段落したり、少し時間をとれるときにこそこういうチャレンジをするのがいいなと思っています。例えば、今春休みですがこれを期に、ぜひ新しいことにチャレンジしてもいて欲しいなと思います。

最後に、少し「新しいこと」リストを作ってみましたので参考にしてみてもらえると嬉しいです。(まだまだあるとは思いますが。)


  • ラウンドへの関わりかた (ディベーター/ジャッジ/オーディエンス)
  • ロール (1st /2nd / 3rd)
  • スタイル (マター重視 / マナー重視 )
  • 練習方法 (ラウンド / スピーチ / プレパ / 予習 / 復習)
  • 技術の習得方法 (インプット重視/アウトプット重視 ex.レクチャー)
  • ディベートスキル (総論 / 各論)
  • スピーチの部分 (イントロ/Signpost/Argument/Rebuttal/アウトロ)
  • 組む相手 (先輩/同期/後輩、自大学/他大学)

2015年1月27日火曜日

ディベートブログ集

ブログ集です、ご自由にご活用下さい!

団体ブログ
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青山学院大学/ Aoyama Gakuin University
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広島修道大学 / Hiroshima Shudo University
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一橋大学 / Hitotsubashi University
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国際基督教大学 / International Christian University
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http://seikeidebate.blogspot.jp/
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早稲田大学 / Waseda University
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個人ブログ
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"弱者の遠吠え" 
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"ヤングマンのディベート格闘記" 
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"To Debate or not to Debate?"
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"The Marketplace of Debating Ideas"
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2015年1月12日月曜日

ディベートが上手くなるには ②できるだけ多くのディベートの考え方に触れること

誤解が生じるかもしれないことを言いたいと思います。

「6年間を振り返って、一番成長したなと常に感じたのは、今まで異なる環境に身をおいたときだと思います。」

これは決して部内の環境が劣悪だっただとか、先輩が指導してくれなかったとかそういう内容ではありません。僕は部のおかげでここまでこれたと思っているので。

ただ、新しい発見があったり、ブレイクスルーがあったりしたときは、常に今までとは異なる環境に身をおいたときだと思いました。それは、普段行かない大学にしばらく行ってみた時だとか、ADIで海外レクチャラーの講義を受けたときだとか、国際大会に行ったときだとか、です。

そこまでいかなくても、例えばジャッジをしばらくやってみた時だとか、モーションを考えてみた時だとか、ディベートのレジュメを読んでみた時だとか、そういう時かもしれません。

つまり、どういうことを言いたいのでしょうか。
「できるだけ多くのディベートの考え方に触れるのが大事」ということです。

これはどういうことでしょうか。

【理論的背景】
当たり前ですが、ディベートは人を説得する競技です。
そうなると、まず人って何なんだろう?という哲学のような問いにぶち当たる訳です。人は何を考えているのか?いつ説得されるのか?

ここで人の感じ方というのは多種多様で、自分が思っている風に感じない場合もあります。それを感じたときは、「なんで分からないんだ!」と子どものように地団太を踏むべきではありません。「なるほど!そういう考え方もあるのか!」と新たな発見があったことに喜びを覚えるべきです。「こういうことをすれば他の人を説得できる」ということが分かってきます。

そして、ディベートをやっていれば何かしらの「ディベート観」や「ディベート哲学」というようなものを各人は持っています。僕は自己満で「ディベート・フィロソフィー」と呼んでいます。これは自分の文化的背景だとか、過去の経験だとか、得意な思考様式だとか、大学のエジュケだとか様々な要因によって規定されています。どのディベート観の方が「万人受けしやすい」かどうかという違いはあるかもしれませんが、概ねどのディベート観も一理あります。「なるほど、そういう考え方があるのか」という経験は何度もあります。そこはぜひとも取り入れていくべきですし、自分のディベート観を見直す絶好の機会でもあります。

例えば、2年の夏のADIで僕が衝撃だったのはBPのゲーム性でした。ローガンは特にディベートをゲームととらえる部分もあり、それをベースとした戦略を色々教えてくれました。その中でもPOIの戦略性に関してはかなり勉強になるところがありました。ClosingならOpeningにどのようなPOIをすべきか、ClosingのPOIをみてOpeningはどう考えるべきか、DPMなら誰からPOIをとるべきか。ディベートを「ゲーム」という観点から見るのはかなり新鮮でした。(もちろんディベートはゲームだけではないと思いますが、そういう側面があるのは事実ですので、面白かったです)

今年のAustralsで僕が衝撃を受けたのは他の記事でも書いた通りですので省略します。

国際大会でなくても、国内でも何度も刺激を受けました。例えば昔ICUのあるOBに教えてもらったテクニックとして「PrincipleとPracticalの使い分けの方法」はかなり参考になりました。PracticalだけでダメなときはそれがPrinciple的にいいよね・悪いよねという視点を持つというのは、「Principle、Practical両者を武器として使い分ける」というものでかなり新鮮でした。他にもあるKDSの方に教えてもらったのは「Argumentのマトリクス」という考え方で、どのようなArgumentへの反論を優先すべきか、どのArgumentを守るべきかというものでした。

影響を受けたのは先輩だけではありません。同期や後輩もです。例えば後輩のブログ投稿を読んでいてああ、これはすごいと思ったのは一度や二度ではありません。うちの後輩でもSさんのMDIのWhipに関する記事は今でも必読でしょう。

このように、色々なディベートの考え方があるわけで、それは触れたほうがいいです。ぜひともに。

特に、同じ環境でやっているとディベートのマンネリ化がおきます。少し厳しいことを言うとどの大学もカラーはあります。ここを重視する、みたいな。それが画一化されて、それベースの指摘しかなければどんどん偏ったディベーターになっていきます。いわゆるガラパゴス化です。僕自身も経験したことがあります。さらに言えば、日本全体でもガラパゴス化しているところもあるかもしれません。(ABPやUADCにいくと、アジアとしてガラパゴス化しているなあとかと感じますし。)

また、場合によっては最近流行の「オーソリ」とかも邪魔してきます。特定の「オーソリ」の考え方が浸透していたり、「オーソリ」になったからフィードバックがあまり良いのがこなかったりするという現象もあるでしょう。

なので脱するのが必要なのです。


【実践】
「よーしじゃあ色々なディベートの考え方に触れよう」と思ったときにどうすればいいのでしょうか。国際大会にいきまくるわけにもいきませんし。

○ 質問しまくる
大会でも、練習でも、SNSでもなんでもいいです。とにかく質問しまくってください。昔うちの後輩のK君がHKDOで有名なジャッジに質問しまくってそのQAをうちの部にシェアしてくれました。僕も質問しまくりました。チャンスがあれば恥を忍んで聞きましょう。書くのも恥ずかしいのですが、ついこの前あったWUDCで、僕は有名ジャッジにあたったので、「ごめんなさい今更なんですけどFramingってどうすればいいんですか」って聞きました。

○ 読み物は読む
JPDUにアップされているレジュメ等The Marketplace of Debating IdeasTrolley Problem、あたりは絶対に読むべきです。他にもMonashのHandbook等もよいでしょう。色々な読み物は是非読みましょう。色々な考え方に触れられます。

○ 普段とは違う練習環境
他大学にお邪魔するのも良いですが、大学に呼びましょう。レクチャーとかしてもらうとなお更良いです。インプットの効率の良さが違います。

○ ディベート談義
他の人とディベートってどう見ているのか、どうすれば上手くなるのか等をお茶でも飲みながら話すと意外と発見が多いです。

ひとまずこのあたりでしょうか。

また、自分で理論化することは何度もこのブログで取り上げていますが大事です。

繰り返しますが色々な考え方に触れてください。自分にとっていいなと思ったものは取り入れましょう。自分にはむいていないところはひとまず考えて、その結果取り入れなくても大丈夫です。取捨選択は大事です。自分なりに納得できる考えかたの構築ができるとブレイクスルーが見えてきます。

逆に、「俺の説得方法が正しい!」「ディベート理論は完成した!」と暗にでも思っているとせっかくの成長機会をみすみす手放している気がします。


追記:
最後に、ちょっと話の本筋からずれますが。
ぜひ皆さんもディベートに関して発信して欲しいです。ブレイクしていないからとか、優勝していないから書けないとかそういうのは本当にやめてください。ディベートは人を説得する競技なので、ディベーターであれば誰でも発信する権利があります。発信してそれが新しい理論のヒントになったりすることもたくさんあります。他の人の参考になることもあります。

僕がブログやツイッターでたくさん書こうとしているのは僕の自己満もありますが少しでもオープンソースというか、公共財というか、それに近いような何かに貢献できればというのがあります。誰かが参考にしてくれるかもしれないし、誰かがブラシアップしてくれるかもしれないし。僕なりのコミュニティへの還元なので。僕の理想は、たくさんの人がなんとかdebateのアカウントをもってて発信してて、ブログとかも書いてくれる感じですねー。はい。

2015年1月5日月曜日

国際大会の持ち物リスト

国際大会は、いわゆる「アウェイ」での戦いです。長いフライトの後、言語や食文化が違うところで4-4日間、長ければ1週間以上すごすことがあります。その際快適に過ごすためにどのような持ち物リストがあれば良いのか、自分や他のディベーターの経験則ベースでリストアップしたいと思います。コミュニティとしてリストができればいいなぁと。w

■ 普通の旅行でも必要なもの

□ パスポート 
(万が一の盗難・紛失のためにパスポート情報の写メ/メモも持っておくと再発行がスムーズに行くようです。また、国によっては失効期限に縛りがあるので場合によっては早めに更新しておきましょう!)

□ クレジットカード
(結局現地のお金がどこかで足りなくなることが多いのでその際はクレジットカードがあると楽ですね。)

□ 現地のお金
(ちなみに、日本で両替するとレートが悪い傾向があります。よく言われているのは、現地の市内の両替>現地の空港の両替>日本の市内の両替>日本の空港の両替というのが一般的なレートのよさらしく、筆者は現地の空港派です。便利ですし、後現地の市内でぼったくられたり偽のにひっかかるリスクが嫌なので。)

□ 薬
体調を崩しやすい人は、市販の風邪薬、及びに胃腸薬(正露丸等)を持ち歩くと安心です。特に水の質が変わったり、温度差が激しいところにいくときはなお更です。

□ 保険
僕は空港で毎回保険に入っています。生協とかクレジットカードのプランで入っているのであれば不要ですが、万が一のことを考えて保険に入っていくとよいと思います。実際過去に先輩や後輩が病院でお世話になっていたことはあったので……。

□ 虫除けスプレー
途上国にいく場合は特に虫除けスプレーを持って行きましょう。国によっては予防接種が必要な場合もあるのでそれもあわせて確認しましょう。

□ 暖かいはおるもの
会場の温度調整が本当にあわず、かなり寒いこともあるので暑い国にいく場合でも持っていきましょう。LCCだとブランケット代わりにもなります。個人的にはセミフォーマル感があるやつだと、ソーシャルにも使えて便利です。

■ ディベート関係

□ 紙・ペン(インク含む)
多めに紙は持っていきましょう。普段より消耗しやすいです。また、現地の紙質が合わず困ることもあります。ペンも同様です。

■ 個人的なおすすめ

□ スポーツドリンクの粉末
ステマ状態になっていますが、ポカリはまじおすすめです。体調を整えてくれる機能があるので。暑いときはペットボトルの水に溶かして、寒いときはホットポカリにして飲んでいます。

□ 味噌汁のもと
なんだかんだで日本食が恋しくなります。その中で一番手軽なのは味噌汁です。コンビニだと12食250円とかで売っています。落ち着きますし、あったまりますし、個人的に必ず持ち歩いています。

□ のど飴
部屋が感想していることはよくあるので、のど飴は個人的には必需品です。

□ その他の日本食やインスタント食品
僕の後輩は梅干を持っていって毎朝おかゆに入れていたり、カップラーメンやカップそば(年越し用)を持っていったりしています。どっちもいいなぁと思います。なお、レトルトのご飯とかの場合は、シンクにお湯をためて湯煎します。

□ 変圧器・プラグ
SNS中毒にとっては必需品です。なお、パソコンとかは変圧器はいらない場合もあります。

□ (世界大会の場合)Economist
年末のEconomistはその年のまとめとかが載っているのでおすすめです。部の先輩も買っていました。

■ 他の人のおすすめ

□ 洗濯用品
僕も一時期やっていましたが、洗剤やハンガー、ひもを持ち歩いているともよくいます。何枚も服を持っていくよりコストパフォーマンスが良いので。人によっては現地で買ったり大会Tシャツを買ったり、またはルームサービスを頼むこともあります。

□ 電源タップ
変圧器が一つでも、その後のタップがあれば複数器使えます。(同時に充電とか)電圧にはくれぐれも注意は必要ですが。

□ 体温計
体調が良いか悪いかを一瞬で判断できてかさばらないのでお勧めだそうです。

□ つめきり
意外と爪が伸びます。長期の場合は。

□ Wi-fi
何人かでシェアするならWifiを購入するのも手です。実際何回か他大学の後輩に乗りました。結局ホテルにしろ会場にしろ意外とWifiがつながらなかったりもするので、コンスタントなアクセスが欲しい人は是非に。リサーチもできますし。

□ アイマスク、ブランケット、耳栓、スリッパ
安眠のために必須なグッズですね。特にLCCで移動ならなお更です。

□ (国際)学生証
国によってはこれで割引が効いたりします。僕は香港で日本の学生証で博物館の割引を経験したことがあります。国際学生証の方がいいらしいですが。

□ 折り畳み傘
東南アジア等、よく雨が降るところならなお更。会場の移動中にも必要かと。

□ トランプ 
トランジットの時だとか、大会での気分転換にぜひ。ちなみに大富豪はローカルルールがたくさんあるので最初に確認しましょう。

また随時アップしますが、今のところ必ず国際大会に持っていったり、もって行っていいなぁと思ったのはこのあたりです。

☆K.K.(きょーじゅ)の協力を得て追記しました。ありがとう!
☆うーさん(ICU)の同意の下一部加筆しました!ありがとう!