2014年11月6日木曜日

BP Discussion各論② 議論がデッドロックになった時

各論② 議論がデッドロックになった時

基本的に、ディスカッションのゴールは「ディベーターを最も説得できるRFDを考えること」に当たると思います。また基本的にはチーム間を比べる<基準>とその下の<比較>が必要なのでそれから逆算して考えます。

とはいえ、「initial reason for decision」、すなわち最初にチェアー、パネル、(トレイニー)があった順位とその理由をお互い言った後は何をすればいいのでしょうか。

無意識のうちに皆さんもやっていること思うのですが、改めてどのレベルの議論が必要なのか立ち返りましょう。

① 他の人が主張している基準下で、本当に公平に比較しているのか?
② 自分が主張している基準下で、本当に公平に比較しているのか?
③ 基準が乱立している場合、どの基準が妥当なのか?
④ 他の基準はないのか?

どのレベル間で話しているのかは常に気をつけましょう。
基本的には、①、②を精査する形になると思います。

例えば、「Engagementという観点からOG>OOです」となった時、「OOも十二分にOGにEngageしているのではないか」「むしろOO>OGではないか」という部分をノートを見ながら細かく判断していきます。

また、Opening HalfのClashを勝ったのはどちらなのか?と考えるときClashをつくりそのClashがどちらに傾いたのか見るのもここに入るでしょう。

問題は、その次のレベルとして基準が乱立した場合どうするかということでしょう。
ここに関しては正直難しいのですが、例えばEngagementとConstで対立したときとか困りますよね……。とはいえ、例えばTechnicalityやRoleを重視しすぎていないかだとか、他のチームを比較したときに用いた基準とconsistencyがあるのか等を見ていくのが重要でしょう。(例えば、1位と2位ではRelevancyをみていたのに、2位と3位のところでRelevancyを無視したら不公平に感じられます。)

また、議論が煮詰まったとしたら④として、他の観点はないのか考えてみるのも大事でしょう。意外と、こっちのほうがコストパフォーマンスがいい傾向があります。MotionへのRelevancy、具体性、Impact、Framing等比べる基準はたくさんあるので。

とはいえ、これら①-④を議論しても結論が出ず、例えばどっちの話も分かる状態になったときは残念ながらVoteを使う他ないでしょう。Voteは悪いことではないので。

とりあえず、どのレベルで議論をしているのかを意識すると、実は特定の議論しかしていなかったことに良く気づかされます。特に、③の視点や④の視点は議論を進ませることに役立つことが多いという経験則があります。

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