2014年1月11日土曜日

ディベートにおける「MECE」

ディベートとコンサルティングの考え方は非常に親和性が高いのですが、その中でも一つ有用なフレームワークとして「MECE」があります。経済学部の方はマーケティング等の授業でみたことがあるかもしれません。

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとったもので、日本語で言うと「もれなく・だぶりなく」となります。よくサイトとかでみると「男/女」とか「年齢(0-10/10-20/....)」とか「需要/供給」が例としてあげられています。

参考として、このサイトが分かりやすいです。

「なにかの軸を持って、全体を網羅するような切り方ができているか?」というような観点でみると分かりやすいかもしれません。例えば、「経済活動という観点」で切っているのか、「年齢という観点」で切っているのか、等です。


僕はMECEという考え方がかなり好きで、去年の夏セミナーにおいてもレクチャーの一環で取り入れさせて頂きました。余談ですが、部内でもコンサルタントになったOBOG、もしくは内定者・志望者がいることもあってか、だんだん浸透してきています。


これって実は既にディベートにおいても導入されています。例えば、キャラクターを分析する時にincentive/capacityで切っているのはMECEと言えるでしょう。

incentiveはさらに深堀りすると、プラスとマイナスがありえるため、incentive/disincentiveに分けることができます。

他にもPrinciple/Practicalという枠組みも実はMECEと言えるでしょう。実は巷で言われている話って色々MECEだったりします。



MECEというのは現象をもれやだぶりなく分析するツールですが、もれを避けるのは特に重要です。全体感がある説明は納得がまずしやすいです。(ジャッジがすぐ、他の観点を思いつきやすく、説得力が下がってしまうからです。)

また、オープニングでMECEに分析できれば、クロージングを相当困らせることもできるでしょう。
この逆もしかりで、クロージングとしてもオープニングの話がMECEなのかみれれば、そうでないところを一気にがっと伸ばせば良いのです。



そう考えると、MECEの考え方はまだまだ応用可能性があるのではないでしょうか。
アイディアベースで考えるのではなく、「分析の仕方、本当にMECEですか?」と考えると分析が思いつきやすいですし、ジャッジとしてもフィードバックがしやすくなるはずです。一つの手段として是非使ってみてください。

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