2020年3月4日水曜日

「新歓を成功させたい!」という運営の方に向けたメッセージと昔実際にやったこと

もう3月ですね。コロナウイルスの影響もあり、新歓の見通しが見えづらくなってきているのはつらいところですね…。

新歓に関して書いたのがもはや8年前のこの記事なので、少し手を加えてみようと思います。

① まずは理想の状態を、可能な限り"解像度高く"妄想しよう!
部によって目標は様々かと思います。発足年数、地域、今いる在籍人数等によって大きく変わってくるかと思います。ただ、その中でも一定の部員数を確保したいだとか(≒辞めないで欲しい)、強くなって欲しいだとか、ディベートと言う競技を超えて仲良くなって欲しい、のようなものが色々あるかと。

まずは、自由に妄想してみてください。こういう部になったらいいな、というのを。
その際に思考を走らせるために、国内でも海外でも有名なサークルや部を調べてみてもいいかもしれません。もしくは、ディベート以外のサークルを参考にしてみてもいいかもしれません。場合によっては、過去のディベート部の話を先輩に聞いてみてもいいかもしれません。

それを思い浮かべながら、できるだけ4月にどんな感じだといいかな、夏休みは?紅葉や梅子、Noviceの時期は?冬は?そして次の春は?…と想像してみてください。

その時に、具体的に「何人」人がいるかとか、「どういう人」がいるかとか、「どういう実績を残しているか」、だとか「どういう感情を抱いていて欲しいか」等、まるでドラマのように事細かに考えてみてください。

例えば、私がむかーし部長をやっていた時は、"黄金時代"を築く、と言うのが目標でした。当時は、JPDU Tournamentでブレイクしていないと「ジャッジ権」と言って大会でジャッジ提供の資格が無い時代でした。(なので、ブレイクしている先輩がいない部活は、すごく上の先輩に頼んだりとか、他大学の方に頼んだりしていました)なのでこれが無いとそもそも参加資格が増えない、ということで当時の部員6人がまず早い段階でディベーターとしてブレイクしないといけない、というのがありました。そうなると、春Tとかはできれば先輩たちと組みたい。だけど、それだけだと足を引っ張ってしまってブレイクできないかもしれないから、どういう練習法をとろうか。まずは先輩から学ぶことを主目的に、それまでの大会でも可能な限り自分たちよりうまい人と組んで練習しよう、ないし春Tでは先輩とのプレパ練を増やそう、等と言う風に考えました。

また、部員の数は「できればBPが自分たちの大学でできるくらい」にしたい、と思いました。というのも、最大で6人、だと同期が全員集まってもフルメンバーでのBPができません。BPシーズンである冬には10人くらい部に入っていて欲しいなと。そのためには、おそらく色々な理由で辞めていってしまうこともあるから、可能な限り新歓から人を増やしたほうがいい。例えば1/2になるとしても20人、1/4だとすると40人くらい最初の方の練習会には来て欲しいなと。

まずは、こんな風に「具体的に妄想」し、「逆算」していっているというのがお分かりいただけたかなと思います。

② その理想の状態に対するチャレンジを、失敗例も含めて考える

次に大事なのは、じゃあ一気に現実に引き戻しながらどのようにそれを実現するか、と考え始めることです。向き合うのがつらい話かもしれませんが、他の人がやめていってしまった理由が聞ければそれを、また自分たちが感じていて嫌だったことなどを考えてみてください。そしてそれはなんで、そう感じたのか考えてみるのです。

例えば、お恥ずかしい話ですが私の代は夏休みにほとんど練習に行きませんでした。夏休みって色々やるものだよね、となんとなく思っていて(それはそれで合っていると思いますが 笑)本当にほとんど練習に行きませんでした。今みたいにADIですとか、銀杏杯等もなかったのも影響しているかもしれませんし、秋Tは2年生以上が出るものということもあったかもしれません。とはいえ帰属意識は一定あった私は学期中になると普通に復帰やたくさん練習はするようになったのですが、残った部員もモチベーションダウンであったり、フェードアウトしてしまった人もいました。

冷静に、やっぱり2ヵ月間のブランクがあると戻ってきづらいですよね。その間に他の楽しいことにはまっていたらそっちにも流れますし。

また、失敗以外も当然「嬉しかったこと」も色々考えてみるといいと思います。例えば私が入部を決めたのは、先輩のフィードバックがすごく良かったからです。褒めてくれましたし、改善点のためのアドバイスがめちゃくちゃたくさん具体的だった。ディベートが終わった後「ああ、こうすれば勝てるんだな…」まですごくよく丁寧にフィードバックしてくれたと。また、海外生活が長かった私にとっては英語力が高い人がいるかがとても大事でした。(英語力を維持したかったので)。帰国生で性格もいい同期がおり、その人のスピーチに感動したというのも部に入ろうと思ったきっかけでした。

また、周りに聞いてみるとモデルディベートの影響は大きかったようです。ディベートって正直よく分からない、けど英語で7分間難しい話もできているの格好いい、という憧れをもってディベートを始めてくれる層が多かったようです。

③受け継ぐこと、変えることを考える。変化を恐れない。

ここまで考えると、理想の状態と、そのチャレンジも明確になっているかと思います。ここまで考えると、今年もやったほうがいいこと、やめたほうがいいこと、新しくやったほうがいいこと等が出てくるかと思います。

例えば、フィードバックの丁寧さや、新歓時のモデルディベート等は残すことにしました。これらはすごく重要だと思ったので。なお、過去の歴代部長が残してくれた引き継ぎ書、エジュケ資料はすごく読み込みました。また、練習の時のアロケーションで、帰国生同士で当たるようにする、等の工夫もした気がします。

やめたことは正直akの記憶であまり覚えていません…

ですが、新しくやったことは色々あったなと思います。分かりやすい例でいうと夏休みのI杯という1年生大会をはじめて開催しました。(今のようにありがたいことに多くの大学の方に参加いただけるような規模になり、自大学で開催できるようになったのは、ひとえに次の代以降の功労です。)この理由というのは、多くの人が夏休みにフェードアウトしてしまうということ。で、逆に今の6人が部に残ろうと思ったきっかけは紅葉杯への参加でした。そこで遠征してお好み焼きを食べるなどして仲良くなり、かつハラハラドキドキのブレイクアナウンスメントも含めた緊張感。大会中に多くの人と会えることも醍醐味でした。最終的に、ありがたいことに全チームブレイクということがあり、「ディベート楽しい!」となったのです。なので、ブレイク制のある大会ということに拘りました。

部員を引き留めたい、と言う意味がとても強かったので、確か8月開催でした。7月だと早すぎる、9月だと遅すぎる、と思いました。ちょうど練習するタイミングにも重なるかな、と。

同期でパワポが得意な人がいたのでその同期が格好いいブレイクアナウンスメントやモーション用のスライドを準備してくれました。また、フィードバックの質が大事だと思い、完全に招待ジャッジ制をとりました(当時はそういう概念があまり無かったと思います。)

大会に限らず、他にも色々な工夫を同期がやってくれました。新歓担当のあらゆるビラ、メッセージ等もそうですし、新入生のフォローであったり、合宿の企画だったり、色々同期で乗り越えた覚えがあります。自大学の先輩は、イベントはほぼ全部参加してくれました。もちろん、他大学の同期/先輩にもかなりジャッジだったりで練習に来てもらいました。これが功を奏したのかどうかわかりませんが、スクラム戦で、部員の数は目標の数に達し、1年生だけでBPのラウンドもできるようになりました。


なんか、総じてノスタルジーに基づいた、個人的にはエモいものの、下手したら誰にも刺さらないかもしれない内容になってしまいました。少しでも参考になれば幸いです。

2020年2月2日日曜日

レベルの高いラウンドをジャッジしないといけなくなった時は 7つのアドバイス

ジャッジをするのであれば、せっかくなのでジャッジブレイクも目指したいですし、何よりもそのラウンドでいいRFD(Reason for Decision)、フィードバックをして「ジャッジされてよかった」と思われたいですよね。

私も自分のスピーチよりもレベルの高いラウンドにジャッジとして入る際は緊張しながら入ります。ディベーターだけではなく、ジャッジにも見られている感覚も含めてあんまり好きではないです…。

では、そういう時はどうすればいいのでしょうか?7つのアドバイスを送りますので参考にしてみてください!

【短期的(大会でジャッジすることになっちゃった、という時)】
①意外となんとかなるはず、という気持ちで臨む
これって意外とあります。「オーソリ」とかって呼ばれる人も別に突拍子もないようなアーギュメントばかり言うわけではないです。それに、意外と失敗もします。極端な話「同じ人間だし」くらいの気持ちで向かっていくのは大事です。

②試合で出そうなアーギュメント、クラッシュを予想する(+人に聞く)
これは賛否両論あるのですが(変なバイアスがかかる、という場合もあるので)、個人的には推奨派です。どういう主張が来るのかなぁというのは、自分の周りの人に聞く、場合によってはACに雑談を仕掛けに行く、必要に応じてグーグルで検索する、等もいけると思います。また、「似たようなモーションがないかなぁ」と考えるのは大事です。(オーストラリアのディベーターは特にこういったパターン認識が上手なイメージです。)

③ラウンド中は、普段よりも「今ならどこにVoteするか?」と頻繁に問いかける
よく色々な人が、スピーカーごとにどっちが勝っているのか考える、のように言うと思います。これの背後にあるのは「正しく聞く(インプット)」と、「その結果どっちが勝っているのか考える(プロセス)」、「なんで勝っているのかと説明する(アウトプット)」の3つがぐるぐる行ったり来たりするほうが効率的!というところです。「ラウンドが終わってから考えよう」だと慌てふためくことになるので、普段よりも、PM、LOというスピーカー単位であったり、できればClash単位(例Free choice vs Paternalismの観点で今どっちが勝っている?」で、考えるのが大事です

④難しすぎて答えが出ないときは、いったん仮の答えを出して、後に進む
勿論本当は全部を正確に理解したいところですが、よく分からないArgument、Refutation等あると思います。ここでのポイントは、「とりあえず先に進む」ことです。意外とそれが重要ではない話かもしれないので、「今の私にはこれが限界!とりあえず分からなかったのは分からなかったとして置いておく!」って大事です

【中長期的(今後レベルの高いラウンドをみるために)】
⑤ラウンドが終わったら、ジャッジやディベーターからフィードバックをもらう
意外と色々教えてくれます。勉強中何で教えてください…とぜひ話しかけに行きましょう!

⑥ゆっくりでもいいのでトップラウンドを聞いてみる
例えばPMをメモを取りながらきく。そこで止めて、間に時間を置いて考える。そしてLOを聞く、止める、考える、等でもいいです。昔JPDUでこういう練習会もありました。先輩とかとやってみてもいいかもです。PM終わったけどもその実況と解説!みたいな感じで、このArgumentはこれくらい良かったねー、こういうところは弱そう、とかとある種「頭の中の思考」を共有する感じです

⑦結局、どこで躓いているのか明確にする
さっきの、「正しく聞く(インプット)」と、「その結果どっちが勝っているのか考える(プロセス)」、「なんで勝っているのかと説明する(アウトプット)」でいうとどこで躓いているのか明確にするのがいいです。その結果、色々な対策が出てきます。
例えば、
・インプットの課題:ノートの取り方で全部メモしてしまっている→略語を多く使う、一言では何か、を聞きながら考える
・プロセスの課題:クラッシュが見えなくなってしまっている→クラッシュ専用の紙を準備する(akの場合はスピーカーごとの紙とクラッシュ専用の紙を分けています)
・アウトプットの課題:勝ち負けの基準が足りない→基準のストックを増やす(例:こちらの記事等)

ちなみに、その他ジャッジに関連する記事はこちらにまとまっていますので適宜ご覧ください!(全般的な、主要記事まとめはこちらです)

ではまた!

2020年1月1日水曜日

ディベートの関わり方を悩んでいる人へ

2020年もどうぞよろしくお願いします!

ディベートの関わり方って悩みますよね。akも何度も悩みました。
長くディベートに携わってきた身としては、ありがたいことに色々な関わり方をさせてもらいました。それをまとめるとこんな風になります。



色々な人が色々な関わり方、まさに十人十色の関わり方があります。
ぜひ、色々な人に話を聞いてみてください。

私の場合はこんな感じです。(少しでもご参考になれば…)

・競技者としては、短い時間でチームメンバーと共に勝ち負けを競う知的スポーツであるところ、前よりできるようになる成長実感が日々楽しみでした。目標とする大会でのブレイク、優勝等は今でも覚えていますし、負けた試合は思い出すと今でも悔しさがこみ上げてきます。

・ジャッジとしても、国内外のディベーターを説得できた時の嬉しさがありました。特に最初は不慣れで、明確にイラジャだったと思います。それがうまくなっていくプロセスも好きでしたし、そもそも色々な話を知ることが好きな私は、「こういう話もあるんだ」「こんなアーギュメント思いつかないな」と感動を覚えました。

・上級生になってから、コーチをする機会が増えてきました。特に大学院になってからはその機会は増えました。ゼミと言う形をとったこともあります。ある時期は、1か月くらいつきっきりで後輩の練習を見ていた時期もありました。後輩の活躍は、自分の活躍よりも嬉しいものでした。

・運営/コミは私よりも上手な人、たくさんやられている方々もたくさんいらっしゃいますが、どちらも有意義で面白かったです。特に若いころにかかわった大会が今も続いているのを見ると感動ものですね。部長時代は仲間と共に過去の先輩たちのレガシーを梃に黄金時代を創ろうとしたこと、色々迷惑もかけましたし失敗もしましたし、当時の自分がイケていない部分はたくさんありますが、当時としてはやり切ったつもりでした。チームでなにかをつくっていく、というのはすごくいい経験でした。

・ディベートの研究は答えがないところにチャレンジする意味でとても面白いですし、社会に広める活動が最近は増えてきました。ディベートの良さ、楽しさをより多くの人が知ってくれるようになれば幸いです。

・また、ディベートの経験をもとに、色々なサークル、仕事等でご活躍している人たちがたくさんいます。akもディベートのAREAやHorizontal思考は特に色々なところで役立つなぁと思っています。

・また、何よりディベートで培った先輩・同期・後輩との関係は何事にもかえがたいですね。ある種の"戦友"ですし、"同志"です。今でも仲良くさせて頂いている方々もたくさんいて、ディベートをやってて良かったなと思います。

2019年10月13日日曜日

Kyushu Debate OpenにおけるEquityの取り組み

QDOにおけるEquityの取り組みをご紹介します。

・Equity Policyや、それに限らない大会の質向上の取り組みは不可欠だと思っています。
・QDOのEquityに関する取り組みも完璧ではないと思いますし、今後の改善の余地も多々あるかと思います。
・もちろん可能な限り多くの取り組みが導入されることは望ましいかと思いますが、お読みいただければわかるかと思いますが、すべての大会で全部を行うことは実現可能性上難しいこともあるかと思います。
・何かあれば、akにまでご連絡ください。(akの私見・最終決定が多々あるため、コミやほかのACの責任ではございません)

まずはEquityに関するスライドを共有いたします。



以下、各種取り組みに関してWhat?=何を行ったのか、 How?=ほかの大会で行う際のポイントなどをご共有します。

【1. Equity全般のの予防策】

A. 国際的なEquity Briefingの活用
(What?)HKDO、CBP等NEAで広く活用されており、ヨーロッパ・SEA・オセアニア等幅広い地域のEquity Officerにより運用されているEquity Briefingを採用しました
(How?)既に国内にあるEquity Briefingと大きな差はないと認識しているので、最新版の活用+それのアップデートが良いかと思っています

B. Equity Officerの選び方
(What?)Equity Officerの経験があるand/or運用に詳しい、韓国/中国/日本国籍の方計3名にお願いしました。また、これらとは別にCAP Equity Officerを1名任命し、モーションに関するEquity Violationが起きないように努力いたしました。なお、結果的に3/4名が女性でした。
(How?)上記の条件ですと、Equity Officerを務められる方が限定的になってしまう+その方々に負担が集中してしまうリスクがあるため、母数を増やす、未経験者/経験者のバランスをとる等の工夫は必要だと思っています。(=Best Effortでの対応になることが多いかとおもいます)

C. IA/ACの選び方
(What?)ディベート/ジャッジの実績に加えて、①地域/言語/ジェンダーのダイバーシティ、②過去のEquity Officerの経験の有無(6/7人がEquity Officerを経験)、③SDGsへの過去・将来の貢献可能性に関する記載を勘案して選出致しました。
(How?)国際大会である特性上、特にその候補者が多かったため実現しやすい点はあったことに加え、③はQDOの特性でもあることに留意は必要だと思いました。(=Best Effortでの対応になることが多いかとおもいます)

D. 全参加者のTerms of Conditionsへのサインへのお願い
(What?)WUDC等の国際大会の取り組みを参考に行いました。幾つかの項目がありますが、犯罪行為や反社会的行為があった際に大会から追放させていただく旨も書かれています。
(How?)こちらは、九州大学の法務関連の職員の方とも相談しながら作成したものであり、0から各大会で作成することは難しいかもしれません。もしかしたら、共通テンプレートの作成等が良いかもしれません。

E. Motionの選び方
(What?)Motion Discussionの際に、Is this fair?  Is this interesting? のような問いに加え、Could this be triggering/offensive?という問いも考慮しました。結果的に、少しでもリスクがある場合はTrigger Warningを出す、劣後するなども行いました。
(How?)何をもってOffensive, TriggeringなのかはACの中でも議論が分かれ、絶対的な答えがありませんでした。今回はComplaintがありませんでしたが、もし発生した場合でも、「完璧にすることはできない」ことへの理解を示しつつ、プロセス評価を行うことの重要性も感じました。
なお、テクニックとしてモーションをあえて抽象化する、wordingを一つ一つ練る、のような時間がかかることにはご留意ください。AC未経験者がACとして参画することを躊躇する、のようなリスクもあるのではないかなとやりながら思いました。

【2. Iron Personing/Opt Out】

A. In-Round(予選)におけるIron Personing/Opt Outの運用
(What?)"in cases of medical/deeply personal reasons"において、モーション発表後3分以内にACにご連絡いただければ認めました。
なお、deeply personal reasonsを詮索することはしないことを約束する一方で、単なる好き嫌い等で利用することは行わないようにメッセージを発させていただきました。
具体的なブレイクへの影響等はBriefing資料をご覧ください。
結果的に、Iron Personing/Opt Outは一度も発生しませんでした
(How?)運用のためには、多くのシャドウの方の準備が必要でした。QDOでは、運営の工数が必要で、かつ九州地域で行われる唯一の最大規模の大会であることから、シャドウの人数が限定的になる傾向にありました。
今回は、未経験者の1年生等に頭を下げて行うことにもなる可能性があったほどです…。最大で6人のシャドウを準備しつつ、さらに数名がOpt Outした場合は、10名程の余裕があるかどうかにもよるかと思います。
また、QDOはディベート未経験者の方やオブザーバーの方もいらっしゃり、かつ教室の使用時間も厳しいことから場合によっては混乱も予想されたため、導入に際しては議論がありました。

B. Out-Round(ブレイクラウンド)におけるBack-up Motions/Swing Teamの活用
(What?)予選と同じような状況になった場合は、別モーションを出す準備をしていました。(また、状況によってはSwing Teamによるラウンド)
結果的には、発生しませんでした。
(How?)運用のためには、モーションのバックアップを多く準備しておく必要があります。テーマでの被り等も勘案すると、3-4つ以上のBack Up Motionが必要になるかと思い、ACへの負担はあるかと思います。

【その他Q&A】
Q. AC以外のEquity Officerによるモーションの事前チェックは?
A. こちら、AC内でも議論したのですが、今回は見送りました。その理由としては、①CAP内のEquity Officerを任命することで、そのチェック機能を最大限確保したのと、②参加者が「Equity Officerも大丈夫だと感じている」前提でモーションを見た際に、本当にTriggering/Offensiveの際にOpt Out等をしづらくなるリスクが否めなかったのと、③ACの責任である部分が、Equity Officerに関しても責任範囲が広がってしまう(=Equity Officerの過度な負担のリスク)ことを感じたからです。
ただし、今回の大会ではこのように考えたので、他の大会でもそのようにすべき、という論調ではないことにご留意ください。

2019年10月6日日曜日

【1~2年生向け】大会が終わった後に学びを最大化する方法

今日は梅子杯があるみたいですね。自分が出たのが10年以上前だと思うと驚きですね…。
Twitterなどを見る限り、今年も盛り上がっているようで、行きたかったなぁと思っているakです。

結果が出た人も出なかった人もいるかと思います。梅子に出れなかった人もいると思います。(僕の同期にも何人もいます。)特にESSの方々は、セクションが決まったのが最近ということもあるかと思います。まだディベート人生は長いのもあるので、引き続き応援しています。

さて、大会というのは大体の方々が少なくとも4ラウンドは予選の試合を行い、オープンラウンドが3つはあるので3つのフィードバックは聞いており、4ラウンド目もジャッジに質問しに行っているかと思います。実は、4回もフィードバックを短期間で、かつ別大学の人たちから得られるのはとても貴重なので、学びにつなげてほしいなと思っています。

1. フィードバックをお願いすることは遠慮しなくて大丈夫です!
上の文章を読みながら「あ、4ラウンド目聞けてないや」「予選も実は時間がなくて個人フィードバックを聞けなかった…」等のようなパターンがあるかと思います。
不安がらないでください。そして安心してください、フィードバックはぜひ聞きに行って大丈夫です。
大会会場にいる場合は、その人のところに紙などをもって行くと周りも察してくれます。(談笑で盛り上がっているところでいっても、だいたい気づいてくれる…はずです。)怖かったら相手のチームや先輩等と一緒に行きましょう。また、それでもチャンスを逃してしまったら思い切ってFacebook等のメッセージを送ってみましょう。
私もFacebookでメッセージをもらうことが多かったです。大会後でも数日は覚えていることが多いので、それであればどんどん聞いてしまって大丈夫のはずです。
(なお、更にはakは図々しいので試合を見ていたオーディエンスの他大学の先輩やOBOGの方にも梅子の時に質問しに行っていました。。。今思い返すと丁寧に対応してくださった皆さんに感謝です。また、最近ですとモーションを出すACの人たちに質問するケースも増えているようです。(私も、数か月前、数年前の大会のモーションに関して今でも聞かれます)

2. よく言われたフィードバックを「グルーピング」しよう
少なくとも3-4人に言われたフィードバックですが、その場だとよくメモを取るかと思うんですが、意外と「グルーピング」することって多くの方がやっていないことだったりします。(やっている人はKeep Goingです)

多くの人に言われること、言われたことというのはおそらく外観的には正しいのだと思います。(もちろん、彼らが見ているラウンドの数のn数が少ない等はあるので留意は必要ですが。)なので、そこは聞いてみるといいと思います。

ここでのポイントなのですが、「全体フィードバック」「相手のフィードバック」「チームメイトのフィードバック」も含めてメモをとりながら、最終的に自分の強み・弱みをあぶりだす、というところにあります。というのは、必ずしもあなただけに向けたフィードバックで全部を構成していなかったり、ジャッジとしても多少言いづらい部分が他のところに入ってきているからです。

akの場合は1年生の時はよくロジックがある、抽象論は分かる、反論が良い、のようなコメントが多く直接的には言われました。一方で、チームメイトは「イラストが上手、感情的にすごくわかった」のようなフィードバックを良くもらいました。ここから導出できるのは、「ロジックや観点はいいのだけれども、感情的に訴えるような表現が足りない」というところになるかと思います。「即興型ディベートに必要な能力を身に着けるための練習法シリーズ② プレゼンテーション力」でいうと、"感情的な分かりやすさ"が改善の余地があるということでした。

ぜひこのようなことは「チーム」や「コーチ」と一緒にやってください。例えば、WUDCのDCAは、2時間くらい1ラウンドが終わった後チームメイトとディスカッションするみたいです。

3. フィードバックの際に、こちらからも質問しよう
ジャッジからすると、限られた時間であなたの今までの悩みをトレースすることは難しく、どのようなレベルで何を話せばよいのか迷ってしまう、ということがあります。

もちろん、オープンクエスチョンで聞くのも全然良いのですが、より個別具体のクローズドクエスチョンを聞けると、お互いにとってハッピーになりがちです。

質問の種類は例えばざっくりと思いつくものでも3種類あります。

A. 確認系
ーシンプルに分からなかった部分の定義は何か教えてもらう (それってどういう意味ですか?)
ー何かをより具体化してもらう (それって具体的にどういうことですか?今回のラウンドでいうとどのあたりの話になりますか?)

B. 自分の強み・弱みのアセスメント系
ー自分やチームのよかったところ、改善できるところを教えてもらう (よかったところ、チャレンジってどのあたりだと思いますか?)
ー上記の具体版 (ジャッジにはよくXだと言われることが多いんですが、今回ってどうでしたか?今、Yがうまくなれるように頑張っているんですが、どうでしたか?)

C. 改善のための方法系
ーどのように練習した方がよいか、教えてもらう(Xさんってどうやってうまくなりましたか?参考にしている人やスピーチはありますか?)

このような具体論があるとジャッジからもより聞きたいことを引き出せたりするのでおすすめです。

4. "Reason for Decision"から学び取ってほしいのは、勝ちのための「引き出し」
Reason for Decisionは、特にVoteで負けです、と言われた後に聞くのはなかなか辛いものです。絶対に勝っただろ、と思った際に出てくる怒りのような感情。負けたなぁと思った時の再度押し寄せる絶望の感情。気持ちはすごくわかります。
可能な限り、そこで思ってほしいのは「次のために、自分の成長のために聞こう」というマインドになるかと思います。難しいですが…。
大会の際は、色々なジャッジがそれぞれのReason for Decisionを説明してきます。普段聞きなれていない表現であったり、見方、重みづけだと思います。
(いわゆる「え、そこで見たの?」というような感覚もここかと思います。)

例えば、以前も「色々なジャッジのやりかたの考察 ~ジャッジが使用する基準リスト、よくあるジャッジスタイル等~」という記事でこちらを取り上げました。Principleを重視する人とPracticalを重視する人、ロジック重視・感情重視等、Diversityとしていろいろあり得るわけです。

「その見方は違う」と言って怒ったりTwitterに何か書き込むよりも、「色々な人を説得できる」(=別の土俵でも戦える)という方がかっこいいし、イケてると思うんですよね。(akは結構かみついたのでイケていなかったのですが…)ぜひ、大会を期に自分は「どういう癖を持っているのか、どういう強みがあるのか」、「ほかのこういう人まで説得するには?」と考えてほしいです。

また、より足元で分かりやすい話としては、"exclusivity"のような、普段仮に聞きなれない表現があればぜひメモってください。そしてそれがどういう意味かも聞いて、自分のものにしていきましょう。

なお、長期的には「どうすれば、上手くなれるのか? -"成長エンジンの設計方法"-」のような内容も実践いただければと思います。



この記事に関する質問も大歓迎です。https://twitter.com/ak_debate こちらへのDM等もいつでもお待ちしています。

2019年9月21日土曜日

久しぶりに大会に出るときに 5つのポイント

久しぶりの更新です。

・就職活動や院試、留学等のため、暫くディベートから離れていた…
・しばらく他のサークルやバイト等をやっていたけど、久しぶりにディベートコミュニティに復帰したい…
・社会人になって集中していたので、しばらくラウンド等もできていなかった…
・一回引退宣言してしまったのだけれども、色々あってディベートしたくなった…

最後のケースはあまり無いかもしれませんが、上の3つはよくあるのではないでしょうか。

私も、就活の時はディベートから一時期離れていたり、社会人になって大会に出る頻度がすごく下がっている時期などが何度かありました。(現に、今年は半年くらい一度もスピーチしていない)

akのやり方がベストだとは思わないのですが、ポイントを5つほどご共有します。

1. 最近のディベートのトレンドが何か、を早めにアップデートする
これは特に半年や1年単位で大会に出ていない場合等はおすすめです。

10年間定点観測的にディベートを見ていても、Practical重視時期、Principleが重視になる時期、特定のディベート用語が流行する時期(mutually exclusive、counterfactual)、特定のスピーチスタイルが流行するとき(詰め込み型、ゆっくり見せる型)、特定のArgumentが流行する時期(social discourse、echo chamber)等色々あります。

その際には、例えば少なくとも
・最近の現役生がACを行っているモーションはどういうのが多いのか?
・最近のBriefingやAdjudication Examでの特徴は何か?
・最近特にみんなが見ている国内外の音源/ディベーターはだれか?
の3つを抑えると良いと思います。

私のように古い人間だとどうしても、2010年頃の世界大会の決勝を見たり、
困ったらSQ, AP, Impactだ!のようになりがちで、
スピ練をするにしても、昔見たことあるモーションに依存するような、いわゆる"comfort zone"から抜け出せていない、ということが知らず知らずのうちにあります。ぜひ私の二の轍を踏まないように…。具体的には、一回現役の練習にも(恥ずかしいですが)顔を出すなども有効です。

2. 一方で、自分が大事にしていた"ディベートの型"を取り戻す

上の話と矛盾するようですが、実はそうでもないです。時代が変わってもディベートで本質的に必要なスキルなどが大きく変わるわけではありません。

例えば結局のところ、私としてはAREAの考え方であるサンドウィッチ式が伝わりやすいというのはディベート外でも積み重なれた理論ですし、
SQ, AP, Impactの話も、近年Impactの概念がメタの話まで入り込んできている、等のチューニングは必要であったり、必ずしも比較対象がSQ, APではないかもしれないが使える部分があったり、
思考方法としてのTBHは、例えばモーションによっての向き不向きはあるものの、引き出しとして有益である部分もあります。

どう頑張っても一気に現役のころのような勘が急速にとり戻るわけではないこともありますが、一方で自分が現役のころだった時、調子が良かった時にどういうことをやっていたのか、その時の80点を取りに行くことは行ったほうがいいです。

その方法ですが、もし現役のころからルーティーンにしていたものがあれば、まずはそれを行ってみるのが良いです。akの場合は「ディベートノート」と「マターファイル」(詳細はこちら)が絶好調の時はほぼ全部頭に入っている状態だったので、まずはほこりをかぶっているそれらを読み返します。

最近は仕事柄英語もよく使うのですが、一時期使わなかったときはシンプルに一回話してみて口を慣らすこともやっています。社会人ディベーターの弁論同好会さんも似たようなことをやっていますね。(記事はこちら)。また社会人の話し方だとゆっくりと前提から話しすぎる傾向がでてくるので、それを短い時間で話す練習とかもよくやります。

現役のころ再現性高められるようにいくつか理論化している人のほうがこの復帰は早いのですが、もししたことがあまりない方であれば、

・自分がうまかったころのスピーチを聞いてみて、今の自分と比べてみる
・昔レクチャーなどをしていたらそれを読み直す、見返す
・どんなふうにプレパしていたかなどを思い出す、昔のパートナーに聞いてみる

あたりがおすすめです。

3. ラウンドはやったほうが良い、できればWhip等ラウンドの後半で、課題を一気に明確化しよう

ラウンド偏重はもちろんだめなのですが、
一方で、ラウンドは何度かやったほうがいいです。

結局プレパ練だと相手が何を言ってくるかわからなかったり、
反論や立論の優先順位のつけ方、
特にBPでの「立ち回り」等は試合をやったほうが早いです。

事実、社会人になってBPをほぼ1回もできずに大会に出ると、
全然Extensionも出せないし、反論の仕方も忘れていてあわあわし、全然パフォームしなかったときとかもありました。お恥ずかしい…。

その時の反省は、スピ練とかだけだと限界があるなということでした。

特に、PMやLOは比較的練習しやすいのですが、
Whip等、ラウンドの後半のほうがより勘が取り戻されやすいのでお勧めです。

また、ラウンドはそんなに何回もできない場合もあるので、
この前QDOのワークショップでEntingも言っていましたが、終わった後のチームメイトとのディスカッションにむしろ1-2時間かけるくらいの勢いで
「何を学んだか?」「何が良かったか?」「何を改善するといいか?」のようなディスカッションができるといいですし、
akもそちらをLINE等含めて行うようにしています。

4. 今だからこそ出せる「強み」にも注目する

ここまで、ややネガティブであったりチャレンジングな話も多くあったかと思います。
正直ディベートで復帰するって色々難しいです。それはすごくわかります。

一方で、実は「強み」もあることを忘れないでほしいです。

例えば院試であれば特定の分野の知識がよりあがっているかもしれない
留学であれば英語力があがっているかもしれない
他のサークルの経験で何か得たものもあるかもしれない
社会人になって新たに得たスキルがあるかもしれない

このように、他の経験を通じて実は新しい「強み」がある場合が多いです。
社会人であると、経済モーションが強くなるとか、よくあるパターンかもしれませんね。

また、シンプルに「久しぶりにディベートを見る」という客観性が
実は新たな戦い方のヒントの着想に繋がることもあります。

中にいたときは気づかなかったが、外から見て気づくことは色々あります。

例えば、私の場合は、イントロの重要性。昔はイントロを省いてでも3つ目のArgumentを言おうとかと思っていましたが、改めてラウンドを聞いてみると分かりづらい、ジャッジとして取りづらいというところがあるんだろうなと思い、イントロにより魂を込めて差別化するということもあるでしょう。

久しぶりに来たことで感じた「違和感」「気づき」は、戦略にも昇華できる余地があるのです。

5. 一歩セットバックして、ディベートでの目標を改めて設定する

また、やや次元が高い話になりますが、重要になるのはディベートに戻って何を得たいのか、というのをはっきりすることでもあるかと思います。

就活から戻ってきた場合は、再度リベンジし、ブレイクや優勝などが目標になるかもしれませんし、
社会人の場合は、取り急ぎ現役のころのパフォーマンスは諦めて、久しぶりにラウンドして楽しさを思い出す、とかもあり得るかもしれません。

また、長期的にみる場合は、取り急ぎ足元の大会では勘を取り戻す、この大会ではSF以上を目指す、等と時間軸をずらすことも重要です。

特に社会人としてコミットする際に「プロディベーター」として時間をたくさん割ける例外的な場合はともかく、
普段の仕事やプライベート、人によっては家庭もある中で現役とただ張り合って優勝しよう、という目標は場合によってはあいにく現実的ではないことも多いです。

akの場合、とはいえ負けず嫌いなので優勝なども含めて目標をセットするのですが、前よりも目標を下げることもありますし、
また、それ以上に「ディベートを通じて(仕事にも活かせる)自分の弱みを改善する」ことに目標を置いてきました。

例えば仕事柄経済まわりや教育周りのインプットが多くなっていた時は、
あえて国際関係等普段見ていないことをインプットすることを目標にしていましたし、

コンサルで必要なロジカルシンキング(MECE等)が弱かった時期は、
それをディベートを通じてアウトプットする、というようなことを目標に置いていました。

また、シンプルにラウンドでのアドレナリンやチームワークなど、場合によっては観光なども楽しいですよね…!社会人になるとより染みます。。。


いかがでしたでしょうか、普段と違う切り口でしたが、
参考になれば幸いです!

2019年7月27日土曜日

「え、何このモーション」となった時に行う6つのこと

久しぶりの更新です。ディベートを長くやっていても、「え、何このモーション」となる時ってあるかと思います。初心者の方にもありがちですが、私も、国際大会を中心に見たことないモーションを見たとき、久しぶりに大会に出たときに最近の流行となっているモーションを見たとき、なります。そのようなときのTipsをご紹介します。

1. まずとりあえず落ち着いてモーションを読む、書く
慌てても逆効果になってしまいます。とりあえず、まずはゆっくりとモーションをもう一度読む、場合によって実際に書く、ということを行います。
また、私は「難しいモーションの場合、相手も焦っているはずだ」と思うことにしています。テストで難しい問題ができたときの「他の人もきっと解けないはずだ」精神かもしれません。ディベートは相対的に上回れば勝ちにはなるので、落ち着くことが大事です。

2. 何が、「何このモーション」と思ってしまった理由なのか考える
このような状況に追い込まれる際には幾つかのパターンしかないはずです。
① 単純にモーションに書かれている言葉やコンセプトを知らない
(例えば、アフリカのこの国のこういう部族、最近あった具体的な人名等をみて焦ることがあるかもしれません。)
② モーションのワーディングの関係で、意味がすっと分からない
(特に長文である場合、構文が一瞬理解できない。日本のディベート界であまり見ない表現が急に出てくる、等もあるかもしれないです。よく「あるある」だとlift sanctionsってあれ、どっち、となる方が多いとか。)
等はよくある場合ですね。その原因が分かると落ち着いてその対応策を考えられるので、便利です。

3. 分からない場合は早めに他の人に聞く
プレパ時間はあまり長くなりません。まずはパートナーに素直に「分からない」と言うことを伝えましょう。私がディベートの大会に出るときは最初にそういうルールをつくっておくこともあります。意外とパートナーが冷静でよく知っている場合があったりします。また、AC陣(Chief Adjudicator, Deputy Chief Adjudicator)等モーションの意味を聞きに行くこともできます。

4. 思考方法を意識的に切り替える
TBH思考法は、それぞれに得手不得手があります。(意外と知られていないかもですが。)したがって、チームとして普段行うプレパでない形で考えるのも時には重要です。例えば、ボトムアップ型のディベーターの場合、具体的なキーワードを知らない場合パニックになってしまうことがあります。その場合は「抽象的に考えると、これは結局政府がどの程度介入するのかって話かもしれない」「ある種、経済対環境の対立なのでは?のように、1st Principleから考える、などが有効になるかもしれません。議題によっては、片方のチームはよく分かる場合もあるので、Horizontalに切り替えることも有効です。
(思考法に関しては、概要としてのこの記事や身に着ける方法としてのこの記事などが参考になります)

5. 完璧を捨てる
最後に、1でも少し触れましたが、ディベートは相対的に上回れれば勝ちです。また、毎回自分の最高得点の更新を狙う必要もありません。私もジェミニのときは、分からないモーションが出たとき、Matter 4点 Manner 5点(今でいう、65-85点の間であれば、67点とかに相当)で辛勝したこともあります。2nd Speakerが話す3rd Argumentがないこともあります。(あるMDO EFL Championのチームは、何度か3rd Argumentが無い状態に陥ったようです。笑)普段と違うパフォーマンスではあるものの、Harm Minimizationを行う、のがテクニックです。

6. ラウンド外で、冷静になってPDCAを回す
試合が終わった後、「なんでこうなってしまったのか」という反省を基に、PDCAサイクルを回すことが重要になります。例えば単純な苦手分野の場合はそのリサーチということになるかもしれませんし。即興型ディベートは多くの議題に触れないといけないことから、議題の選び方から工夫したほうがいいかもしれません。(詳しくはこの記事参照。)