2017年8月22日火曜日

良いPOIとは?

「良いPOI(Point of Information)とは?」

この問いはなかなか難しいです。
巷で言われていることとしては、

・短くてわかりやすい内容
・1つの内容だけに専念する

等と言われていますが、いまいち体系化されていない気がします。
なぜかというと、POIだけを切り取って説明することがとても難しいからだと思っています。

私は、POIは、現時点では「チームとしての合戦略性」×「端的さ」の2点により規定されていると思っています。上で書かれている内容はまさに後者にあたるものです。(15秒という制約条件の中で、どれくらいうまく言えるのか、が重要になるからです)
一方、前者である「戦略」の部分は今までなかなか即興型ディベートであまり語られていなかった気がします。

戦略に関する詳細は今度また別途話すとして、現時点では、「①チームとしてどのように勝とうとしているのか?」「②そのうえで、POIは効果的だったのか?」という2つを確認することでPOIの良し悪しを判断するのが良いと思っています。

例えば、下記のような事例を見てみましょう。

①戦略:チームの一貫性の観点から優位に立とうとする(相手はinconsistentだ!というところを一つの勝ちどころにしようとしている)/ チームのスタンスの証明責任を重くしようとする(相手が守りたい世界観をより丁寧に説明させる)

②良いPOI:相手のStanceに関する質問をする
例えば、THW legalize marijuanaの場合、Oppから"If you believe in free choice, how about hard drugs such as cocaine?" のようにして、govにスタンスをとらせる
→noと言ってきた場合は、自由を守ろうとしているのに、スタンスの一貫性がないよね、と指摘。cocaineとmarijuanaの違いは何か、という説明責任も押し付けに行く
→yesと言ってきた場合は、何でも自由を守りに行くリバタリアンだと指摘

例えば、THW ban political party based on ethnicityの場合、Oppから"How is this different from political party based on religion and ideology?"のように質問
→相手側は違いを説明せざるを得なくなる。説明ができなかった場合、ethnicityのuniquenessを証明する必要があったと指摘できる
→相手側がそれらも廃止する場合、「それでいうと、そもそもpolitical partyは特定の利益を代弁するはずに、それがそもそもできなくなる」のように批判することができる

(参考:悪いPOI:上記の戦略と関係ない内容)

これは一例ですが、あくまで「どのように勝とうとしているのか」というところと紐づいているのが一つ良いPOIの条件ではないでしょうか。

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